福山市立動物園飼育員ブログ
『食欲の・・・』
テーマ:ワライカワセミ 投稿日:2016年9月22日
こんにちは。

西園のクヌギの木におおきなドングリができていました。
食欲の秋どんと来い!小動物担当です。
 
先日、巣立ちしたワライカワセミがいろいろと食べていました。

この日はマウス。

ちょっぴり遠めのこの日はドジョウ。

巣立ちして、しばらくは親にエサを運んでもらっていたんですが、
最近は自分でエサがとれるようになったみたいです。
親よりも速くエサをとりにくることもあるくらい上手になりました。

体も大きくなり、すっかり親と一緒くらいに成長した彼ですが、
見分け方は「体が全体的に茶色っぽい」です。

親たちと見比べてもらえると分かりやすいかも(!?)と思います。

さて、この日はお父さんにマウスを手渡しであげようと… 



あっ…(すぐとられてしまいました)

動物たちに秋の味覚をたくさん食べてもらって、寒い冬に備えていきたい小動物担当でした。

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『今日のふくちゃん 25』
テーマ:ボルネオゾウ 投稿日:2016年9月20日
タイヤ使いの「ふく」ちゃん。
最近は、2個使いしていることをお知らせしましたが、
今日は、なんと3個もタイヤを与えてみました。
3個といっても少し大きさが違って、今回追加したのは、一回り小さいサイズのものです。
 
さっそく「ふく」ちゃんは、それまで使っていたタイヤ2つを置き去りに、小さいタイヤを持って遊び始めました。

タイヤサイズによっても反応が違うのかな??

小さいタイヤで遊んだあと、「ふく」ちゃんも何か考えているようで、
おもむろにタイヤを重ね、試行錯誤したあと行きついた使い方がコレです!!
 
程よい高さにして、胸や腹にタイヤをくっつけたかったのでしょう。
これ、タイヤの数をどんどん増やしていったらどうなるのでしょうか??
増やしてみようかな!?

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『今日のふくちゃん 24』
テーマ:ボルネオゾウ 投稿日:2016年9月18日
いつものごとく、外に出ると砂浴びをする「ふく」ちゃん。

観察の合間、エサの準備で少し目をはなしていると、
砂浴びを終えて、奥の方でモゾモゾ何かを探しています。



観察をつづけていると、野草をえらんで食べているようでした。

以前には、このように野草を取って食べるという行動がみられていたので、
少しずつ行動パターンも戻ってきているのかなと思います。

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『マリちゃんを放飼中!!』
テーマ:シロテテナガザル 投稿日:2016年9月17日
みなさん9月19日は『敬老の日』ですね。
お知らせしている通り、9月17・18・19日の3日間
敬老の日イベントを実施しますので、みなさんぜひ動物園に遊びに来てください☆
 
さて、わがサル舎で長老と言えば、シロテテナガザルのマリちゃん!(^^)!
普段は高齢のため室内で暮らしてもらっていますが、
敬老の日にあわせてマリちゃんを放飼場に出すことになりました♡
 
担当飼育員もびっくりする位、元気よく動き回って
ごはんもモリモリ食べています(笑)






マリちゃんの体調をみながら、9月27日くらいまで実施しようと思っています。
その間、リスザルは室内展示となっています。
正午の「リスザルのぱっくんタイム」が中止となっていますのでご注意ください。

みなさんぜひマリちゃんを見に、サル舎まで来てくださいね★☆★☆

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『擬態』
テーマ:園内の野生生物 投稿日:2016年9月15日
こんにちは。
動物たちのエサの収穫に園内をうろうろしている小動物担当です。

サル舎の壁に止まっていたとのことで、こんな昆虫がやってきました。


ひょろひょろっと、とてもスマートな体と脚。
ずばり、この昆虫はナナフシの仲間のタイワントビナナフシといいます。
初めて園内で見つけたので、ちょっぴり興奮しました。

このナナフシは、夏〜秋にかけて成虫が現れるので秋のナナフシといえるかもしれません。
たしかに、体の色も秋色な感じがします。(なんとなくです)



名前に「トビナナフシ」と付くくらいなので、ちゃんと羽があります。
羽は薄いピンク色をしていて、飛ぶこともできます。
このように少しイジワルをすると、ゴボウのような不思議なにおいを出すのも特徴のひとつです。
ちなみに、こちらのタイワントビナナフシは外来生物といわれています。
国外では、中国、台湾、東南アジア、国内では本州、九州、南西諸島などに生息しています。
日本の本州の個体群について古い記録がなく、卵を植物に付着させる方法で産卵するため、海外や本州以外の国内から植物などを移入した際に、一緒に卵も入ってきた可能性が考えられています。


ちなみにちなみに、ナナフシの仲間の多くが単為生殖という繁殖の方法をしています。
単為生殖って?????かもしれませんが、簡単にいえばクローンなのです。
母メスは、オスと交尾しなくても、お腹が大きくなり産卵をして、卵から生まれてきた子どもたち(全てメス)は母のコピーで、またオスがいなくてもお腹が大きくなり…という不思議なサイクルで生活をしています。
このタイワントビナナフシも例外ではなく、クローンな繁殖方法をしています。
その為、このタイワントビナナフシはメスしかいないということなんです。
で・で・で・ですが、とても不思議なことにオスはいままでに1頭だけ見つかっているという不思議さしか残らない昆虫なのです。


うーん、ナナフシって不思議ですよね。
園内には、展示動物だけではなく野生の小さな動物もたくさん見ることができます。
展示している動物を観察するときに、足下や葉の上、動物舎の壁などにもご注目していただけると、何か面白い発見があるかもしれませんよ。

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