福山市立動物園飼育員ブログ
『続・冬のプール教室』
テーマ:カピバラ 投稿日:2017年1月31日
こんにちは。
小動物担当です。
 
日中ぽかぽか陽気だったためか、今日もプール教室が開かれていました。

今回の参加は、「しろとりさん」と子ども1頭です。


遊びながら泳いでいるので、見た目によらず水しぶきが激しいのです(水かけられました)。


水もしたたるナイスな「しろとりさん」でした。

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『置き手紙』
テーマ:アムールトラ 投稿日:2017年1月27日
これはトラの展示場のガラスです。
 
うーん、汚れちゃっていますね!?
このガラスの汚れをみて、
「これはねー、・・・」
と説明できる方は、動物好きなのではないでしょうか?
 
これはトラのマーキングの痕です。
マーキング!?
トラは成獣になると1頭で生活するのですが、自分の縄張りを持ちます。
マーキングは、その縄張りを知らせる意味や、
繁殖相手(結婚相手)を見つけるときに『私は現在募集中です!』『適齢期です!』『このあたりに住んでます』といった“置き手紙”や“掲示板の書き込み”のような意味があります。
もっと現代的にいうと、婚活のために自己紹介などをSNSに書き込んだのと同じような状態なのです。
つまりこの汚れは、「アビ君」と「ミルルちゃん」のコミュニケーションツールの1つなんです。
 
単なる汚れではなく、トラにとっては意味あるものなので、よろしく!!

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『冬の風物詩』
テーマ:ワオキツネザル 投稿日:2017年1月25日
凍えるような寒さの朝。
おひさまが登り、あさ9時頃にはサル舎の放飼場にも日が差します。
それを待ってましたと言わんばかりに始まる儀式がこちら・・・

全身で太陽のひかりを浴びているワオキツネザルの月・水・金曜日担当アース♂とケイ♀ 

普段ヒーターの前にばかりいる私ですが、
太陽の方を向いて両手を広げれば、思った以上に暖かいとおサルたちが教えてくれます。
私もとなりに並んでしばしの日光浴・・・(●´ω`●)
体がポカポカしてきます。
あ~眠たくなってきた。。。


どーだ?あったかいだろ?と、言わんばかりのこの表情。
でも悲しいかな、わたしはそろそろ仕事に戻らないと・・・・・・・・・(´ぅω・`)

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『I want キウイ❤ サル舎.ver』
テーマ:サルゾーン 投稿日:2017年1月23日
今日は、いただき物の「キウイ」をおサルたちにプレゼントしました!
その様子を写真でお送りいたしま~す(*´ω`*) 

『ニホンザル』フジコちゃん。
ちょっと不審なものを見るまなざし。これは何かしら~からの皮をむいてパクリ!


『マントヒヒ』ピーコちゃん。
なんでも大好き何でも食べます、ジョージが来る前に早くちょうだい!!


『マンドリル』ハジメくん果物大好き!
皮ごとごうかいに一気に口の中へ!!


『シロテテナガザル』アンソニーくん。
どれにしようかめっちゃ悩んでから、コレにき~めたっ☆彡


写真に写っていない子も、みんなで仲良くいただきました。
ごちそうさまでした!!

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『今日のふくちゃん 51』
テーマ:ボルネオゾウ 投稿日:2017年1月22日
ただ今、「ふくちゃん」担当者は新たなアイテムを試作中です!
何ができるか、乞うご期待です!! 
待っててね!ふくちゃん!



さて、これまで
「今日のふくちゃん」シリーズでは、飼育員の目線で「ふくちゃん」の闘病生活や環境エンリッチメントなどについて記してきました。
(※環境エンリッチメントとは、“飼育動物が本来持つ能力や習性を発揮させて、幸福な暮らしが出来るようにするための工夫”です)
いっけん、闘病生活と環境エンリッチメントは関係ないように思えるかもしれませんが、実は少なからず関係が!
 
動物園にいる動物の多くは、野生で生きていくための能力や習性を持っていますが、それを発揮できない場合、過度なストレスになってしまうことがあります。
例えばゾウの場合、野生では長時間エサや水などを探して歩いたり、大量のエサを食べたりして1日を過ごしますが、飼育されていると自分でエサを探さなくてもエサにありつけるし、良質なエサが貰えるので野生よりも少ない分量で効率よく栄養をとり生きていくことができます。

でもそうなると、食べる時間が短縮されてヒマな時間が増え、本来持つ能力や習性を発揮できず、同じところを行ったり来たりしたり、グルグル回ったり、リズムをとっているような反復した行動をしたりするようになります。(この行動を常同行動と言います)

こんな行動をしているときは、過度なストレスがかかっている状態です。
過度なストレスがかかると、体はこの状態を克服しようと、あるホルモンを出し始めるのですが、このホルモンが出続けることで、免疫力が低下したり(病気にかかりやすい)、ケガが治りにくくなったり、胃などの消化管が悪くなったりします。
また、繁殖(こどもをつくること)にも悪影響を与えます。
 
ここまで言ってしまえば、もうおわかりの方もいらっしゃるかもしれませんが、闘病中の「ふくちゃん」は、再発防止も含めて免疫力をあげなきゃいけないし、消化管の調子を良くして、しっかり栄養を吸収して体力もつけなきゃいけない!
つまり、ボルネオゾウ 「ふくちゃん」の持つ能力や習性を発揮させることが、免疫力アップにも心身ともに健康な状態にもつながるということなんです。
 
と言っても、相手は生き物!なおかつ頭の良いゾウさん!! 
試行錯誤しながら、いろいろとチャレンジして、環境エンリッチメントにも取り組みます!
まだまだ、頑張んなきゃ!!
 待っててね!ふくちゃん!!
 

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