福山市立動物園飼育員ブログ
『キンモクセイが咲きました。』
テーマ:フライングゲージ 投稿日:2013年10月9日



フライングケージに、
キンモクセイの花が咲きました。



   




オレンジ色の小さく可憐な花に彩られ、
いつもより少し華やいだ景色を
お楽しみいただけることと思います。


さて、キンモクセイの花言葉には、
「初恋」「陶酔」などがあります。


初恋のように甘美な香りに陶酔しつつ、
ゆっくりと鳥たちを観察してみてください。


いつもとは違う水鳥たちの姿に気づけるかもしれませんよ。

 

なお、花のいのちは短いですので、
キンモクセイを見にいらっしゃる方は、お早めに!

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『オシャレを先どれ!』
テーマ:フライングゲージ 投稿日:2013年9月10日

街に出ると、服屋の店先にはすっかり秋物が並んでいます。
とはいえ、今は、昼間に30℃近くなる9月初旬。


私ごとですが、買ったばかりの秋物のニットを着るか悩んで、
“まだ早いかな…”と諦めたある日。

すっかり冬支度を整えたモノに出会いました。

 




華やかでオシャレな、冬羽姿の雄オシドリです。
ほかの雄がまだ夏羽のなか、1羽だけとても目を引きます。


汗だくでフライングケージの掃き掃除をしていた私は、
思わず立ち止まって見とれていました。


オシドリが冬羽を暑いと思っているかは分かりませんが、

一足先のオシャレを楽しむためには、
暑さを言い訳にしてはいけなかったのか・・・

と思った出来事でした(笑)



これから寒さが深まり、オシャレして出かけるのが
楽しい季節がやってきますね。

それに合わせるように、カモたちも冬羽に衣替えし
フライングケージはとっても華やかになります。

ぜひ、遊びに来てください!



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『フライングケージの近況報告②』
テーマ:フライングゲージ 投稿日:2013年6月9日


先日、フライングケージ内で産まれた卵について
基本的には「親鳥に任せてみる方針」とお伝えしました。

ですが、親鳥が温めなかった卵は、
どうなっていると思いますか?

実は、ふ化器と呼ばれる機械(下の画像)で
人工的に温めています。


こうして人工的に温めている卵は、
定期的に、光をあてて中の様子を確認します。



光をあてた卵は、こんな風に見えます。
  
 


左側の、何の模様もない卵は、無精卵。
このまま温めていても、ヒナがかえることはありません。

右側の、赤い線がクモの巣状に広がっている卵は、有精卵。
1か月ほど温め続け、うまくいけば、ヒナがかえります。
(この赤い線は、一本一本がヒナの血管になる部分です。)


フライングケージ担当は、ヒナがかえる日を心待ちにするあまり
いまの季節は1日1日が本当に長く感じます。

なお、ふ化器でかえしたヒナは、ある程度大きくなるまでは、
育すう室(ヒナを育てる専用の部屋)で育てるので
フライングケージの中で同居させません。

皆さまに見ていただけるのは秋以降になります。  

ご理解いただけますよう、お願いいたします。

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『フライングケージの近況報告①』
テーマ:フライングゲージ 投稿日:2013年6月5日


5月になり、フライングケージのガン・カモ類の多くが
卵を産み始める季節になりました。

 



4月中頃からフライングケージ内に突然現れた
上の写真の木箱は、産卵用の巣箱です。

中を開けると、このようになっています。

 


この巣箱では、オシドリが卵を温めています。


今年は、卵を親鳥に任せてみる方針にしました。


うまくいけば、夏前には親鳥の後を付いて歩く
子ガモたちの姿をご覧いただけるだろうと思います。

どうぞ、ご期待ください!


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