福山市立動物園飼育員ブログ
「レアのヒナがお引越しします」
テーマ:レア 投稿日:2019年11月6日
6月9日に生まれたレアのヒナ(メス)。

 健康問題が生じやすい育雛初期を何事もなく乗り越えて、今も順調に成長しています。両親と比べると、まだひと回り小さいですが、白とシルバーの羽毛やスリムな体つきなど,見た目は母親のシラユキとそっくりになりました。
 



 そんなヒナですが、今週11月8日に福岡県の久留米市鳥類センターへ引越しすることになりました。急な移動になりますが、走鳥類は大きくなるほど輸送が難しくなり、また、真冬の輸送は避けたかったため、この時期に引越し先が決まってホッとしております。  

 久留米市鳥類センターはオスのレア1羽を飼育しており、将来的な繁殖が期待されます。ヒナが早く新しい環境に慣れ、いずれは立派なお母さんになってくれることを願っています。  

 少し寂しくなりますが、これからも当園のレアたちを温かく見守ってくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

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「すくすく育て、レアのヒナ!」
テーマ:レア 投稿日:2019年8月11日
「すくすく育て、レアのヒナ!」

走鳥類担当です。

  まだ公開はしていませんが、走鳥類ゾーンのバックヤードでレアのヒナが元気に育っていますのでお知らせします。

 今年4月、レアの雌「シラユキ」が初めて卵を産みました。
 レアは雄が卵を温めるのですが、残念ながら雄の「タイヨウ」は卵に無関心でしたので、孵卵器で孵化を試みることになりました。
 文献に書かれていた標準的なレアの卵の大きさと比べ、今回産まれた卵はどれも小さく、ちゃんと孵化してくれるか心配でしたが、孵卵器に卵を入れて約40日後、なんと、3羽ものヒナが孵化しました。どのヒナもとても元気で、生まれて数日後にはゴハンもパクパク食べ始めました。


孵化したばかりのヒナ。

 しかし、1週間後、突然1羽が亡くなってしまい、また、もう1羽も徐々に足どりがおぼつかなくなり、いろいろと対策を試みたのですが、孵化から39日で亡くなりました。
 亡くなってしまった2羽のことは悔しい気持ちでいっぱいですが、幸いにも、1羽は今も元気でいてくれています。順調に成長していて、生まれた時には298gしかなかったのに、2ヶ月で1500gになりました。


生後2ヶ月のヒナと両親。

 レアは、世界的にみれば決して珍しい鳥ではありませんが、日本ではほとんど見ることができなくなってしまいました。私の知る限り、今は福山を含めて2カ所の動物園でしか飼育されておりません。しかも、雄と雌が揃っているのは福山だけなので、このヒナは将来の希望なのです。

 今後はTwitterなどでこのヒナのことをお伝えできればと思います。ヒナが立派な大人になれるように、応援よろしくお願いします。

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