福山市立動物園飼育員ブログ
『曇天の誕生日に』
テーマ:アミメキリン 投稿日:2017年5月9日
ゴールデンウィーク真っ只中の5月6日に、キリンの「柑麟(かりん)」が7歳になりました。
誕生日は、あいにくの曇り空でしたが、担当者がささやかなプレゼントを贈ってお祝いしました。
 
プレゼントは、消防ホースのフィーダーです!
フィーダーとは、エサを入れる容器のことです。
とくに、動物が野生でエサを食べる時の種特有の行動を引き出す工夫がしてあるものを指すことが多いです。

いままでキリンたちのお祝い事はリースを作っていましたが、実はあのリース、一回しか使えないのに作るのに一週間もかかるんです!
なので、今回は何度も使えてすぐできる、消防ホースのフィーダーにしてみました。

せっかくなので、プレゼントっぽくなるように「白いリボンのかかった真っ赤な箱」をイメージして作ってみました。

これなら、ブログ向きのかわいい写真が撮れると思ったのですが、奥ゆかしい柑麟ちゃんはフェンス越しにしかフィーダーに近づかず…
くわえて、曇り空のせいで、なんとも暗い感じの写真になってしまいました。
 
しかも、このフィーダーが隙間にエサを差し込むタイプのものだということを失念して作ってしまったため、プレゼントの箱のいたる所からニンジンが飛び出すという斬新な見た目になってしまっています。
担当者の意図に反して、まったくかわいくないですね…^^; 

ですが、柑麟がちゃんとニンジンを舌で引き抜いて食べてくれていたので、フィーダーとしては機能的に問題なさそうです。(『舌を使ってエサを食べてくれるように』というフィーダーとしての目的は果たせたと思います。)
 
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おめでとう、柑麟☆
いつも穏やかで、飼育作業に協力的なかりんが大好きです。
 
ますます、ステキな女の子になっていくかりんを、皆さんと見守っていけたらと思います(^^)

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『ふくろ』
テーマ:パルマヤブワラビー 投稿日:2017年5月8日
こんにちは。
GWでした。小動物担当です。

4月25日にツバキの袋から子どもが顔を出しました。

やっほー! 

ツバキにとっては、1年ぶり2頭目の子どもです。
ちなみに福山動物園では、袋から顔が出た日を、その子の誕生日としています。


ばいばーい!足がひょっこり!
袋から顔を出したといっても、一時的なもので、まだまだ見れないことも多いです。
(実はカメラを片手に張り込んでいました)


びろーん!
気温が高い日には、袋の口の部分を広げて熱を逃がしているようです。


ふたたびやっほー!
 
袋がもぞもぞごそごそ動いておもしろいですよ。
お顔が見れたらラッキーかもしれません。

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『今日のふくちゃん 72』
テーマ:ボルネオゾウ 投稿日:2017年5月7日
突然ですが、みなさんは食欲がでず、ご飯を食べるのが少し嫌だなってなった時どうしますか?
おにぎりにしたり、ふりかけかけたり、お茶漬けにしたり
少し手を加えて、工夫して食べると思います。
 
現在の「ふくちゃん」も、副作用の影響か、主食のオーツ麦乾草を以前より食べなくなってしまいました。
体重が減ってしまってはいけないので、どうにかして食べてもらわなきゃいけないので、
現在は“ふりかけ”を使って、食べてもらっています。
ふりかけといっても、人用ではないですよ!
脱脂大豆とエンバクを混ぜ合わせたものを小出しにしながら使用しています。

(左は1回分、右は1日分)
これを主食のオーツ麦乾草の上にふりかけると、



がんばって食べてくれるようになります!!

このふりかけは、食欲を出させるだけではなくて、
たんぱく質を多く含んでいるので、免疫力をあげるための栄養になりますので、一石二鳥!! 

でも与えすぎると、お腹にガスがたまり、腹痛の原因にもなりますので、与える量には注意が必要です。

「ふくちゃん」の状態をみながら、試行錯誤は続きます!!

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『今日のふくちゃん 71』
テーマ:ボルネオゾウ 投稿日:2017年5月5日
先日、「ふくちゃん」ファンの方から誕生日プレゼントとして、果物を頂いたのですが、
その中にココヤシの実であるココナッツが入っていて、今日はそれを「ふくちゃん」に与えてみました。
おそらく、これは未熟果で、中にある水分(ココナッツジュース:液状胚乳)を飲むようだと思いますが、「ふくちゃん」はどうするのでしょうか??

ふくちゃんは、まず踏んで割り、中の白い部分(固形胚乳)を取って食べていました。
 


残念ながら、踏んだ時に水分は全て流れ出てしまったので、飲むことはできませんでしたが、久しぶりの東南アジアの植物に、「ふくちゃん」も喜んでいると思います。
プレゼントを送って頂き、ありがとうございました。
 
ちなみに、このココナッツという植物、とある動物と関係があることをご存知ですか?
その動物とは、ブタオザルというサルです。
ココナッツは、ココヤシという木のとても高い所になりますので、人が採ろうとすると大変な労力となります。そこで東南アジアの方では、ココヤシを採るために、ブタオザルをトレーニングして、人の代わりにココヤシをとってもらっているそうです。
一部地域では、トレーニング施設なるものもあるそうですよ。

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『止まり木』
テーマ:小動物ゾーン 投稿日:2017年5月3日
こんにちは。
5月になりました。小動物担当です。
 
小動物ゾーンの各展示場の止まり木を少しずつ更新しています。


ヤマアラシ・コバタン展示場です。


木の枝や竹をつかってみました。


ごちゃごちゃしていい感じです。
 
例年のように、5月中にはコバタンとオニオオハシを屋外展示場に展示する予定です。
彼らの登場までもう少し時間があるので、コバタンのところには遊んでもらえるようなアイテムを設置してみようと考え中です。


ボタンインコたちにも新しい止まり木をプレゼントしてみました。

からだの小さなボタンインコたちには枝わかれした細めの止まり木を。
からだの大きなコバタン・オニオオハシ・ワライカワセミにはしっかりとした太めの止まり木を。
という感じに使い分けていたりします。
 
写真のように、ボタンインコたちは止まり木をプレゼントすると、わーっと群がって巣材のために木の皮をはがしたり、枝を折ったりと大忙しのご様子です。 

止まり木を新しいものにしたかいがあります。 

小動物ゾーンの展示場は、せまいながらもアスレチック要素の高いところのひとつです。
張り切って木を切り、運んで、よじのぼって設置を繰り返していると、数日間担当のからだが痛かったことはここだけの秘密です。


ボタンインコたちは大忙し。
ただそんなことには興味がないようすのポンタくんでした。

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