福山市立動物園飼育員ブログ
『今日のふくちゃん 53』
テーマ:ボルネオゾウ 投稿日:2017年2月9日
以前、『今日のふくちゃん51』で少し触れましたが、
作っていたものは消防ホースを使ってネット状にしたものです。

写真では、その中にサッカーボールを入れていますが、
他にも・・・例えばエサとなる乾草を入れたり、漁業に使うブイを入れて、またその中にエサを入れて、動かしたらエサが出るようにしたりと、いくつかの用途に使えるように作ってみました。 

与えてみると
  
鼻先でいじったり、頭突きしたり、持ち上げたり、蹴ったり、つぶしたり・・・。
色んな行動を見せてくれていました。

とはいえ、頭の良いゾウさんはアキも早かったりするので、次を考えなくては!
ネクストアイテムはこれだ!!
 

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『まちがい探し』
テーマ:ハートマンヤマシマウマ 投稿日:2017年2月8日
寒い日が続いていますね。
そんな日の朝は、サバンナゾーンにも霜がおります。
放飼場の柵の木板にもほら、この通り!


さて、そんなある日のサバンナゾーン。
 いつものように、朝、外に出てもらおうとすると、
ハートマンヤマシマウマの「エイタ」は驚いたのか
突然きびすを返して走り出しました・・・ 

放飼場にいつもと違う点が1つだけあったのが原因です。
 「エイタ」がきびすを返した場所で写真を撮ってみました。
みなさん、この2枚の写真の違いに気づきますか?




分かりました??? 
ヒント:写真中央のあたりをよくみてね❤ 
勘のいい方なら、これで分かったかもしれないですね! 
違いのある場所に近づいてみると、こんな感じ。




これなら分かりますね!
そう、水桶を置く位置が違っていたんです。
(上側がいつもの置き場所、下側がその日たまたま置かれていた場所)
 
とはいえ、その差はほんの20㎝程度!!
 「これだけのことが、そんなに怖いの!?」という声が聞こえてきそうです。
 
でも、私たちから見ると“これだけ”と思うような事は
動物たちにとっては“こんなにも”と感じることなのかも知れません。 

動物にとってのそれを決めるのは、私たちではなく動物なんですよね。

そんなことを思った冬の朝。

季節の移り変わりもそうですが、
動物への配慮は、意識していないと見落としてしまいそうな
小さな事に気づく事から始まっているのかもしれませんね。

そんな小さなことを意識しながら
「動物ファースト」の飼育を目指して行きたいと思っているサバンナ担当でした。

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『カピバラのマユミちゃん』
テーマ:カピバラ 投稿日:2017年2月7日

「マユミ」が2月4日に亡くなりました。
享年7歳でした。

ここ数年痩せているのが気になるようになり、2016年の秋頃からさらに痩せているのが目立つようになりました。
そのため、「マユミ」のために大好きな笹をたくさん食べさせたり、無麻酔で採血ができるようトレーニングをしていました。
「マユミ」は他のカピバラたちよりは、食べるスピードは遅かったものの、たくさんのエサを食べてくれていました。

2016年の冬になると、後ろ肢のかかと部分がひび割れるようになりました。
今年2017年には、かかと部分のひび割れはさらに悪化してしまい、片側の脚ではかかと内部のクッション材の役割を果たしている部分が露出してしまうまで進行してしまいました。
毎日、保湿用のクリームや抗生物質入りのクリームを塗ってケアをしていましたが「マユミ」は嫌がることなく、治療に協力的でした。
 
亡くなる数日前から、治癒に専念してもらうため、そして他の個体よりも少しでも多くエサを食べ太ってもらうため、「マユミ」を暖かい寝室に隔離して飼育をしていました。
 
結果として、ほかのカピバラたちと一緒に居れないことが「マユミ」にとって大きなストレスとなり、食欲そして活力が低下し2月4日の夜に亡くなってしまいました。
 
「マユミ」の死因は肝不全でした。 

以前より痩せていたことから何らかの病気を疑っていましたが、死後はじめて肝臓の病気だったことが分かりました。
日常的に採血ができていれば、治療ができた病だったかもと思うと申し訳ない気持ちで胸がいっぱいです。


「マユミ」は2010年の秋に「ウタネ」、「かん太」と共に長崎バイオパークから来園し、小動物ゾーンの立ち上げメンバーとして活躍してくれました。
 

「マユミ」は、たくさんの家族、そして仲間たちを支えてくれました。
昨年2016年にうまれた「フクタ」と「しろとりさん」の子どもたちのお世話をとてもよくしてくれていました。
出産の経験はありませんでしたが、子育ての経験はばっちりだったためか、「しろとりさん」は「マユミ」に子どもたちを預けて、お食事お昼寝なんて光景を毎日のように見ることができました。

子どもたちも「しろとりさん」よりも「マユミ」と一緒にいた時間が長かったような気がします。
カピバラたちの中でも、頼れる存在だったのかもしれません。


今後は、健康状態のチェックのため、病気の早期発見のため、のこされたカピバラたちの採血ができるようにトレーニングを進めていきたいと思います。
 
天国では、異母兄弟である「ウタネ」やウタネの娘の「コトネ」と再会していることでしょう。


ファンのみなさま、「マユミ」のことをかわいがってくださり本当にありがとうございました。 

小動物担当一同

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『morning』
テーマ:マレーヤマアラシ 投稿日:2017年2月5日
こんにちは。
小動物担当です。 

朝、展示してすぐに「バイオくん」がトイレをしていました。

ヤマアラシたちのトイレは、展示場の水飲みプールです。
展示してすぐ、朝ごはんに…トイレに…と慌ただしいヤマアラシたち。

夕方、寝室に帰ってきてから夜の間はトイレをせず、朝、展示場に出てトイレをするという生活リズムで毎日暮らしています。
トイレは、だいたい午前中にしているようです。
 
たまに、いや数日に一回くらいプールの外にうんちが落ちていることも。
 
ヤマアラシたちのトイレシーンが見たい方は、開園直後の小動物ゾーンへ。
運がいいかも。うんちだけに。

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『節分 ~豆まき~』
テーマ:サルゾーン 投稿日:2017年2月3日
今日は節分。
節分と言えば!!
恵方巻や豆まきと、食べることは何だって楽しいですよねっ(^^♪

せっかくなので、おサルたちと落花生で豆まきをしました!
ま、おサルたちにとっては「なんだよいつもの落花生かよぉ~、もっと洒落たもんよこせよ~、ウキィーウキィー」と言ったところでしょうが((笑))


ニホンザルの「リュウタ君」は、飼育員からおやつを受け取る際、絶対顔を背けて受け取ります。
「握手❤」と言うと、手を差し出して握手もしてくれるのですが(おやつ持ってるとき限定)、その時も顔を背けています。
どーゆう心境からなのか、ぜひ一度聞いてみたいものです。


マントヒヒの「ジョージ君」は、弱い女の子のごはんも横取りしちゃう俺様BOY。
俺の物は俺の物、君の物も俺の物・・・。
女の子にもおやつをあげるため、ジョージに横取りされないよう日々戦っている私ですが、この首をかしげて落花生を受け取るポーズは、なかなかかわいいものでした❤


「撒いてないじゃん」「手渡ししてるだけじゃん」って思っちゃいますが!
目の前まで近づいてきているのに、あえて落花生を遠くに投げると、なんだか「・・・・・え???」と私の顔を二度見して、みんなが傷ついた顔をしている気がして、最初は撒いてたんですが結局手渡しになっちゃいました(笑) 


これで、鬼は追い払われておサルたちにも福がやって来たはずです!
恵方巻も作ってあげたいな~と思ったのですが、いいアイデアが浮かばず今年は断念。
来年は何か考えてあげられたらいいな~(●´ω`●)

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