福山市立動物園飼育員ブログ
『ゾウのプールに生態系!?』
テーマ:園内の野生生物 投稿日:2014年8月8日

本格的に夏をむかえた今日この頃、
ゾウ舎では、定期的に(月に数回)ゾウのプールの清掃を行います。
水を抜いて、ゴシゴシと!

今回も同様に水を抜くと、うごめくモノが!!
採取してみると、ガムシ、ハイイロゲンゴロウ、ミズカマキリなどの水の中に住む昆虫たちです。

彼らを紹介しますと、
ガムシは草を食べる昆虫で、発見した時には、ゾウの体から落ちた草や、糞の中にある未消化の草に食らいついていました。


ハイイロゲンゴロウは、肉食で、お尻で呼吸するので、水中でオナラみたいにお尻から空気を出します。


ミズカマキリは、見た目がカマキリに似ていますが、カメムシの仲間で、前脚で獲物を捕まえて、体液を吸います。

・・・と、説明しながら、ふと私は思いました。

ゾウがプールに入る
⇒ ゾウから落ちた葉やフンをガムシが食べ
⇒ ガムシやプールに落ちた昆虫を、ハイイロゲンゴロウが食べ
⇒ そのような小型の昆虫を捕まえに、ミズカマキリがやってくる

つまり、ゾウのプールで生態系ができているのではないかと。

他の生物もいると思うので、そう簡単な流れではないと思いますが、生態系が出来ていたら面白いですね。

さて、今回紹介したゲンゴロウやミズカマキリは、水田の減少や農薬の使用によって、最近は個体数が減少しているようです。
私たち人間の昔ながらの生活は、動物にとって、とても良いものだったのかもしれませんね。

最後に、ゲンゴロウやミズカマキリなどは、は虫類館に展示して、皆様に見て頂けるようにしてみようと思います。

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『アムールヒョウの次は・・・!?』
テーマ:カラカル 投稿日:2014年7月7日

報告が遅くなりましたが、3月のアムールヒョウ誕生に続き、猛獣ゾーンにてまたまた嬉しいニュースです!
猛獣ゾーン2階で飼育展示しているカラカルのペアに、5月31日、1頭のかわいい赤ちゃんが誕生しました!(父親:カール、母親:カーラ)

                           こちらは、生後1週間頃の写真です。

                 
                               タヌキではありませんよ (笑)

                         そして、こちらが生後3週間頃です。

                          
                  だいぶん室内を動き回るようになってきました。

現在は、馬肉をかじる姿も見られるなど順調に離乳も進んでいるようです。

一般公開は、8月を予定しています。

みなさん、お楽しみに!!

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『トラのアビ君の変顔』
テーマ:アムールトラ 投稿日:2014年6月27日
 アムールヒョウの誕生で沸く“ハンターの城”
動きがあるのはヒョウだけではありません。

お隣、希少亜種アムールトラも少しずつ動いていますよー!

何をしているのかというと
オスのアビ君をメスのミルルちゃんのお部屋へ入れたり、その逆をしたりしています。

ミルルちゃんの残り香満載の部屋に入り、アビ君は部屋の隅々までニオイまくり、
     
『あへぇ~』っと、ベロを出して、お口をあけます。
     
これは、フレーメン(性的探査)といって簡単に言うと、異性のニオイを嗅いで『えぇにおいやー、興奮してしまうでー』ってな感じです。

これを続けて、網越しのお見合い→発情時に同居→交尾という流れで上手くいけばよいですが、相手は希少な肉食獣!!
越えなければいけない山がいくつかあります!
根気よく継続です!

それでは、最後にもう一度。
      
(ぶれてて、スイマセン)

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『サバンナゾーンに出現!小さな畑2号』
テーマ:アミメキリン 投稿日:2014年6月20日

  梅雨までにはやらなければと思っていたことが、やっとできました。
それは、牧草畑です。
以前、小動物舎にクローバー(マメ科の牧草)畑を作り、そのクローバーを刈り取り、新鮮なエサとして草食動物に与えた経験をいかし、サバンナゾーンに畑2号を作りました。

どこに畑を作ったのか・・・、それは、キリンとお客さんとの間です。

パッと見、キリンが食べれそうな位置ですが、今のところ舌先は届いていません。
草を取り、耕して、種を播いていきます。



今回植えたのは、ペレニアルライグラス、イタリアンライグラス、オーチャードグラスです。
これらは全部イネ科の牧草で、ウシやヒツジなどが食べたりする牧草です。
みんな、おいしい、おいしいと食べてくれる草です。

元気に育って、地産地消ならぬ、園内産園内消費ができればよいですね。

※動物にエサは勝手にあげないで下さい。あげるエサは飼育員が管理しています。

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『ヒョウ情ゆたかな子どもたち』
テーマ:アムールヒョウ 投稿日:2014年6月17日
 2014年 3月11日にアムールヒョウに2頭の子どもが産まれ、6月11日よりお母さんのピンちゃんと共に子どもたちの一般公開が始まりました。

みなさん、もう来て頂けましたか?

公開当初は、たくさんのお客様に囲まれて、かなり興奮気味だった“ピン”ちゃんでしたが、最近はだいぶ落ち着いてきました。

子どもたちはというと、すっかり展示場の雰囲気のも慣れ、走り回ったり、じゃれ合ったり毎日元気に遊んでいます。

初めは怖がっていた渡り木も、お母さんにうながされて練習を重ねた結果、上手に歩けるようになってきました。

岩場を上がった、2階部分は日陰になっていて涼しいため、気温の高い昼間は3頭揃ってお昼寝する姿も見られ、とっても癒されます。
(1階で姿が見えない時は、ほとんどココにいます。)

日々成長しているアムールヒョウの子どもたちに、ぜひ一度・・・いや、何度でも会いに来てあげてて下さいね!!

ちなみに、火曜日と金曜日はお父さんのアニュイくんのみの展示となります。ちなみに、火曜日と金曜日はお父さんのアニュイくんのみの展示となります。
子どもたちばかりに注目が集まり
「どうせ俺なんて・・・、ミストの霧とともに霞んでいくのさ・・・フンっ!」
と、スネてしまわないよう、たまにはアニュイくんにも会いに来て下さいネ。

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