福山市立動物園飼育員ブログ
『しろとりさん』
テーマ:カピバラ 投稿日:2016年5月31日
こんにちは。

お久しぶりです、カピバラの「しろとりさん」です。

こちらの「しろとりさん」、とても、とても食いしん坊で以前から福山動物園で1番大きなカピバラとして活躍してくれています。
ここのところ、ますます大きくなられたご様子で。
やわらかい小松菜だったら、吸い込むように食べちゃいます。

最近の「しろとりさん」のお気に入りは、お昼過ぎにプールで泳ぐこと。



まるまるとした体から、担当者のあいだでは、
「この子、ひょっとしたらカピバラではなくアザラシなのでは???」と話すくらい。

今日も満足そうな「しろとりさん」でした。

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『混合』
テーマ:オニオオハシ 投稿日:2016年5月27日
こんにちは。
5月末!暑いです!
例年こんなに気温高かったかな!?と、感じている小動物担当です。(多分、毎年同じことを言っています。)

気温が高くなり、夜間の気温も安定してきたので、毎年恒例の混合展示を再開しました。
オニオオハシはカピバラと、コバタンはヤマアラシとの混合展示です。

はじめに、オニオオハシの「トコくん」です!

日差しを浴びたクチバシがとてもきれいです。

上空にオニオオハシがいることで、今まで以上ににぎやかになりました。

続いて、コバタンの「シロ」と「トト」です。



話しかけられたら優しく返事をしてあげてくださいね。

これからは、カピバラやヤマアラシだけではなく、視野を広げて楽しむのがオススメです。
ご来園の際は、動物たちが仲良く生活している様子を観察してみてくださいね。

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『新緑の贈り物』
テーマ:アミメキリン 投稿日:2016年5月22日
先日、「キリンにあげて」とプレゼントをいただきました。



なんと!!
夢にまで見たサクラの枝葉です!

サクラの葉は柔らかくて香りも良く、キリンたちの大好物です!
とくに「かりん♀」の食いつきがとても良いのです。




本当にありがとうございます❤
ちなみに、サクラの花言葉は「あなたに微笑む」
 
「かりん♀」が笑ってるように見えるのは気のせいかな(^^)

良かったね「かりん♀」!

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『ブラッザモンキー ~新入生の巻~』
テーマ:ブラッザモンキー 投稿日:2016年5月17日
以前、お伝えしてきましたリスザル『キー助』と共に、埼玉県の東武動物公園からやってきたブラッザモンキーのサンガ♂の紹介をします!!

サンガ君は4歳の男の子。うちの園で以前から暮らしている、20才のヤヤちゃんからすると孫のような存在でしょうか?
サンガ君がやってきて1カ月以上が経過しました。
ここで、だんだんと見えてきたサンガ君の特徴を紹介します(*^^*)/// 

●とっても元気でアクティブ!
   ヤヤちゃんがあんなに動き回っているのを見たことがなかったので、
   最初は違和感でいっぱいでした!!
   放飼場の木やフェンスをびゅんびゅん移動したり、走りよってきたり、
   寝室でははやくご飯をよこせと扉にジャンピングキックを決めてきます。
 
●バナナが大好き!
   サンガ君はバナナなど甘い果物が大好き。
   一方ヤヤちゃんはバナナがあまり好きではなく、小松菜が大好きです。
   やっぱり年齢によっても味覚って変わってくるんですかね~(^^*)
 
●ベストな体形!
   サンガ君を見て最初に思ったこと、、、キレイッ★☆★☆
    引き締まっていて、痩せても太ってもいない健康的な肉体。
   模様もくっきりと色の分かれ目やカラーが出ています。
   ヤヤちゃんの垂れ下がったお腹のお肉と比べて・・・若いっていいですね(* ´艸`) 
●よく鳴く!
   ヤヤちゃんはあまり鳴かないので、最初に鳴き声を聞いたときはびっくりしました。
   カッカッ…?ケッケッ…?なんと表現すればいいのでしょう
   種によって鳴き声は様々です。ウッキーじゃないんですよ!
   是非、本物の声を聴きに来てください!!

現在サンガ君とヤヤちゃんは、ヤヤちゃんが高齢(20才)であるため、
この個体同士での繁殖が難しいことや体力の差を考慮して、同居はしておらず別々に暮らしています。基本的には、<<サンガ 火・木・土・日>> <<ヤヤ 月・水・金>>に放飼場に展示しています。
会いに来てね!

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『羽化』
テーマ:園内の野生生物 投稿日:2016年5月13日
こんにちは。
今回は西園からお送りします。小動物担当です。

西園には草木がたくさん生えているので、たびたびエサ用にクヌギやササなどを収穫しにやって来ています。

立派なクヌギの木にはおいしそうな葉がたくさん!
過去には、このクヌギのドングリをニホンリスへのおみやげとして持っていったことも。

クヌギの根本付近に「ウロ」を発見しました!
…むむむ!ウロ付近になにかたくさんいますね。

ウロの内部を覗いてみると…
 
あっ!ヨコズナサシガメが集まって羽化していました!
羽化直後の成虫は、全身が鮮やかな赤色なのでとてもきれいです!

羽化をしている個体も発見しました。
幼虫の背中がパカっと割れて成虫が出てきます。
羽化している個体のまわりにいる、羽が短いのは幼虫なので、これから羽化が始まるのかもしれませんね。

ちなみにこのヨコズナサシガメという昆虫、立派な外来生物です。
原産は中国〜東南アジアで、1920年代に物資に紛れて九州に侵入・定着し、現在は東北南部にまで分布を拡大しています。

在来種が捕食され問題になっている一方で、イラガ等の害虫の強力な捕食者でもあるため、生物農薬として害虫の異常発生の抑制にも役立っているこちらのヨコズナサシガメ。

エサの収穫だけではなく、良いものが見れました。
ただ、気になりすぎて4日連続で観察しに来ていたことはひみつ。

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