福山市立動物園飼育員ブログ
『ゾウのふくちゃん、体の色が変わる!?』
テーマ:ボルネオゾウ 投稿日:2014年2月22日
最近、お客様の方々から、ゾウのふくちゃんに関して質問を受けることがあります。

内容は
「ふくちゃんの目のまわりが黒いのはなぜですか?」や、
「ふくちゃんの肌の色が緑色になっているのはなぜですか?」などです。
 
最近ふくちゃんはこんな感じです。
 


確かに目のまわりが黒く、体が緑色になっていますね。

なぜそのようになっているのかというと、 
アジアゾウのふくちゃんにとって日本の冬は寒く、そして乾燥しています。
そのため、お肌が乾燥してあかぎれのような状態になってきます。
それを防ぐために、私たち飼育員が保湿としてワセリンを目のまわりに塗って、体にはオリーブオイルを塗ってあげています。
その結果、体の所々が黒くなります。

塗る際には、飼育員もオイルまみれになりますが・・・ 


さて、体にオリーブオイルを塗った後、
ふくちゃんはエサの乾草(かんそう:牧草を乾燥させたもの)を体にかけてしまいました。



オリーブオイルのせいで、乾草が体に付着したままになったので、体が緑色だったというわけです。
 
まさに、『乾草肌』 のふくちゃんになったわけですね 


親父ギャグがバッチリ決まったところで、今日はおいとまいたします。

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『あ!? びびる』
テーマ:アムールトラ 投稿日:2014年2月10日
2月8日、近年まれに見るほどの雪が全国各地で降ったこの日 当園でも、雪が積もっていました。
 


猛獣舎には雪国に生息するアムールトラがいます。
飼育担当の私は、展示場にも雪が積もったし、さぞトラは喜ぶだろう!
と思って、本日出勤日のアビくんを展示場に出してあげました。

するとアビくんは、展示場にある雪をみて、
『何だこれは!』とびっくりした様子で、



雪のある所を歩けないどころか、近づかず、土の所を右往左往とパニック状態!! 
 


挙句の果てには、おもらしまで・・・

その後は、私の呼びかけやエサの誘惑にも動じることなく、
寝室に戻るまで、隅にあるキーパー出入り口の前でいじけたままでした。

その頃
同じ雪国に生息するアムールヒョウのアニュイくんは、
『アビ、まだまだだな』と言わんばかりに
雪の積もった渡り木を得意げに渡っていました。



アビくん
これから、雪がそんなに積もることはないかもしれないけど、
アムールトラなんだから、トラウマにはならないでねー


(おまけ)
ネコ科の猛獣が雪の上を歩くと、
こんな綺麗な足形が見れちゃいました。



ちなみにこれはピューマの足形でした。

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『よこどり・よくばりフクタ』
テーマ:カピバラ 投稿日:2014年2月7日
小動物舎では恒例のイベントであるカピバラの打たせ湯を実施しています。

今シーズンは6頭に増えてから初めての打たせ湯で、場所取り合戦が激化をしております。


この日、やんちゃで名をとどろかせているフクタ君は場所取り合戦に出遅れてしまいました。

それをうまく利用し、弟カナタと妹コトネを踏み台に、父カンタがあたる打たせ湯をよこどりぃ!!!




さらに、父カンタをも踏み台に、母ウタネがあたる打たせ湯をよこどりぃ!!!
 



フクタくん! 欲張り過ぎではありませんか??

(あ、ここで気付いてしまいました)

これをねらっていたがために、わざと出遅れたのでは・・・??

知能犯 フクタでした。

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『だんなの背中はあったかい!?』
テーマ:ライオン 投稿日:2014年2月4日
最近、猛獣舎のライオン、ブワナ(オス・13歳)とラヴィ(メス・10歳)夫婦は猛獣にもかかわらず、のほほんとした雰囲気で過ごしています。

ライオンの寿命はおおよそ15年前後だと言われていて、熟年夫婦だから仕方ないのかもしれませんが・・・

ブワナは亭主関白でどちらかと言えばマイペースで、ラヴィは夫をたてるけど、かまってちゃんな性格です。

これまでこの夫婦は、展示場ではある一定の距離を保って寝ていましたが、寒さのせいもあって最近はくっついて寝ています。

それも、ラヴィがブワナを枕にして!




枕にされているブワナもまんざらでもない様子で一緒に寝ています。
 
威厳のあるオスがこんなことをさせるとは、年老いてきたせいなのですかねー



ま、夜は寝室に床暖房があるので、ふんぞり返って寝ているラヴィちゃんですがね・・・




一味ちがった熟年夫婦をぜひ見に来て下さい。

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『ペンギン続報!』
テーマ:フンボルトペンギン 投稿日:2014年2月3日
 
フンボルトペンギンのヒナの続報です!

孵化して10日経ちましたが、経過・体重ともに好調です。



孵化時は97gだった体重も、今では358gと約4倍近くになっています。これは、孵化後10日の目安体重300gを大きく超えており、問題なく育っている証拠です。

もう目も開いており、体重測定時に元気よくフンを飛ばすほどです。



今後もブログで、ヒナの成長を皆さんにお伝えしていきますよ~!

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