福山市立動物園飼育員ブログ
『カピちび』
テーマ:カピバラ 投稿日:2017年7月31日
こんにちは。
小動物担当です。
 
7月26日にカピバラの子どもが1頭生まれました。

母は「しろとり」さん、父は「フクタ」です。
 2016年から約1年ぶり、2頭にとって2度目の繁殖です。

 
7月26日の朝、展示場を見にいくと元気に歩いていました。

「しろとり」さんは、2016年に4頭を出産、カピバラは多産の動物なので、出産がまだあるものと思っていました。
しかし、次の日になっても出産はなく、「しろとり」さんはいつもより食欲がなくなり、元気がないように感じました。
もしかしたら、お腹の中に子どもが残ってしまっているのでは…?と心配し、獣医師に診察してもらいましたが、子どもは生まれた1頭だけ。
 

28日にはすっかり元気を取り戻し、いつも通りエサをもりもり食べていたので安心しました。
もりもり食べて、しっかり授乳の「しろとり」さんです。
2016年生まれのお姉ちゃん達が子育てのサポートをしてくれています。


プールデビューもしっかり!


「しろとり」さんの大きな背中でひと休み。


性格は、びびりやさんな気がします。


生まれて数日で大人たちと同じエサを食べはじめました。


元気にすくすく育ってほしいです。

△ページトップへ

『フンボルトペンギン 絶賛換羽中!!』
テーマ:フンボルトペンギン 投稿日:2017年7月27日
毎日暑くて嫌になっちゃう!
でもでも、動物園入口正面に暮らすペンギンたちは
プールをスイスイ泳いで気持ちよさそ・・・・・・・・・・・う?
じゃないッΣ(・ω・ノ)ノ!

モッコモコの羽毛をまとって、なんだこの暑苦しい姿は!
 
はぃ、ただ今フンボルトペンギンたちは換羽の真っ最中です。
1年に1回だけ、体の羽が全て抜け変わる時期になります。
自分でも一生懸命クチバシで全身の羽を抜いていますが、
ど~しても自分では届かない場所が・・・・

 
モヒカン軍団が勢ぞろいWw
あと2、3週間もすればみんな換羽を終えるでしょうかね。
全部で34羽のペンギンの羽が、
プールやら寝室やらに抜け落ちていてもぅ掃除が大変!!
その量なんと毎日バケツ1杯分(*´Д`)
 
早く古い羽が抜け落ちて、
綺麗になった体で気持ちよさそうにス~イス~イ
プールを泳いでくれるのを見るのが楽しみです☆

△ページトップへ

『沖縄へ』
テーマ:パルマヤブワラビー 投稿日:2017年7月22日
こんにちは。
気付けば梅雨明け。小動物担当です。
 
7月20日にワラビー3頭(ツバキとツバキの2頭の子どもたち)が沖縄県のネオパークオキナワに旅立ちました。
 

2014年生まれのツバキ。
かわいい子どもたちに恵まれました。
 

2016年生まれの♂くん。
出袋して1年がたち、すっかり大きくなりました。
 

2017年生まれの♀ちゃん。


ツバキお母さんのお腹のフクロには入れないくらい大きくなりました。
 

3頭を乗せた飛行機


沖縄へ
 
体がまだ小さな個体の移動、そして暑い時期と重なったため、ワラビーたちのことをとても心配していたのですが、当日20日の夕方には無事に到着し、3頭とも元気!と連絡があったので安心しました。


旅立っていったワラビーたちの沖縄での活躍を福山から応援しています。
沖縄にお出かけの際には、会いに行ってあげてくださいね。

△ページトップへ

『七夕』
テーマ:ケープハイラックス 投稿日:2017年7月17日
こんにちは。
小動物担当です。
 
7月7日にケープハイラックスが2頭生まれました。
母親は2014年生まれの一子or徹子です。
(どちらかはっきりしないため、後日マイクロチップを読み取って識別予定です)
父親はおそらくポンタです。
 2014年生まれの一子or徹子にとって初めての繁殖です。
 


2頭とも元気いっぱいで、お外デビュー済みです。


今回も、よくよく探していただければ…ひょっとしたら…運が良ければ…どこかにいる…かもしれません。
(しばらくの間、寝室への出入りを自由にしていますので、見ることができない場合があります。ボタンインコを観察しながら気長にお待ちいただけると幸いです。)


母乳をぐびぐび。
子どもたちは展示場の中央にある岩場にいることが多い気がします。


展示場に出る扉の上の部分がお気に入りのご様子。


ケープハイラックスは全部で9頭になりました。
この夏はケープハイラックス家族にご注目です。

2017年のナイトズーでは、ケープハイラックスの子どもたちの体調を考慮して、
展示はおこなわない予定にしていますので、ご了承ください。

△ページトップへ

『慌ただしく過ぎて行った一日のおはなし』
テーマ:アミメキリン 投稿日:2017年7月15日
前回の柑麟(かりん)の出産報告のブログでお伝えしたように、子キリンが生まれた時のことについてお伝えします(^^)
 
…と、その前に!
 

予定よりも出産が早まる気配を感じたのは、5月29日から始まった連日のおっぱいと外陰部の変化が決め手でした。


 
急激な変化前の5月28日の様子。


急激な変化がはじまって2日目、かつ出産前日の5月30日の様子。
 (乳房と乳頭のふくらみと、外陰部のゆるみが分かります) 

そして、5月31日。
午前10時38分。 「出産が始まった」と動物園から電話を受けました。
担当者は、その日休みだったので、この青天の霹靂のような電話を受けて慌てて園に向かいました。



園に到着し、私が実際に確認した柑麟ちゃんの様子がこちら。
柑麟(かりん)の股から、子の足の先が見えています。
 
この状態のまま進展がなく2時間が過ぎ、見守る担当者の不安がどんどん増してきた12時26分、ついに子の頭が出てきました。さらに数分後には、子は口から羊水を吐き出しました。
 

頭が出た様子


子の口から羊水が垂れる様子
 
ほっと一安心する間にも、どんどん子の体が外に出てきて出産は順調に進んでいき、最後は、それまで立ったままであまり動かなかった柑麟が何歩か歩いたところで、子が「どさっ」っと地面に生まれ落ちました。12時32分でした。
 
先ほど羊水を吐いたことで子の生存は確認していたものの、生まれ落ちた子が動いているのを確認できるまでの一分弱は本当に長く感じました。その間も子を何度も舐める柑麟(かりん)の様子に、胸が熱くなりました。
 
そこからは、あっという間。
 
12時59分にはじめて立ち上がろうとし、何度かの転倒の末、13時28分には立ちあがりました。
 

13時42分にはじめておっぱいに吸い付きました。
離した口に、少しですが、白っぽいものがついているのも確認でき、初乳を飲めたことが確認できました。
 
初乳を飲ませた後も、子が飲みたがれば頻繁におっぱいを飲ませてあげ、何度も子の体を舐めてあげる柑麟は、優しい母の顔をしていました。
 
そうして、あっという間に過ぎていった出産の一日。
 
無事に生まれてくれたので、ここからは柑麟(かりん)が安心して子育てできる環境を整えるとともに、子キリンが健やかに成長できるようサポートしていきたいと思います。
 
どうぞ愛らしい子キリンに、ぜひ会いに来てくださいね!

△ページトップへ