福山市立動物園飼育員ブログ
『ポンタ3』
テーマ:ケープハイラックス 投稿日:2018年4月10日
こんにちは。
小動物担当です。


ハイラックスの「ポンタ」です。


園内に数本あるソメイヨシノが食べごろでした。
(現在は葉っぱがおいしい状態です)


葉っぱはもちろん食べますが、花の部分も…
 

あっ(ぶれぶれです)


収穫してきたもので、おいしそうな「ポンタ」のメニュー。
この日はソメイヨシノに、アラカシ、クローバー、ヤマアラシ展示場のオーチャードグラス、ササって感じです。


春の味覚楽しんでほしいです。
(オーチャードグラスは飽きました)

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『ポンタ2』
テーマ:ケープハイラックス 投稿日:2018年2月20日
こんにちは。
小動物担当です。


ハイラックスの「ポンタ」です。


「ポンタ」のお食事メニューの一部を紹介です。
これにドングリの葉っぱやヤマアラシ展示場に生えている牧草を収穫して与えたりしています。
最近はレタス気分とのこと。
 

気温がすこし上がってきたためか、食べる量も増えて体重もすこし増えました。
一安心です。
 
春の気配を感じる担当でした。

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『ポンタ』
テーマ:ケープハイラックス 投稿日:2018年1月31日
こんにちは。
小動物担当です。


少し前のことになりますが、ケープハイラックスの「ポンタ」が2017年の11月にケガをしました。
 
息子の「トンペイ」とケンカになり、今回が初めての敗北となりました。

以前から、「トンペイ」が向かってきていたのですが、いままではポンタは気迫でどうにか追い返していました。
ですが、今回は寒さで弱っていたところだったためか、こてんぱんに負けてしまいました。
 
頭部に大ケガを負い、ケガのひどいところは頭蓋骨にまで達していました。 

彼は群れを失いましたが、獣医師の懸命な治療により命は助かりました。
彼にとっては、命よりも大切な自分の群れだったのかもしれません。
ですが、私たち担当者にとっては命が助かったことが何よりでした。


以前から「ポンタ」の食べ物の好き嫌いは知ってはいるつもりでしたが、1頭で飼育をしてみて、担当は好き嫌いの多さに驚くことになりました。


どうやら、その日の気分や気温によっても食べる物は変わってくるようです。
小松菜の気分の日だったり、ある日はサツマイモ、またある日はレタス半分とか、またまたある日はドングリやササの葉っぱを1枚だけ食べてみたよとか。
担当として彼の好き嫌いに負けてられませんが、なかなかの強敵です。


現在は「ポンタ」に協力してもらいながら、体重測定をおこなっています。


2018年で14歳になる高齢の「ポンタ」。
寒さに負けず、エサをたくさん食べてゆっくり過ごしてほしいです。


春になり、暖かくなったら外で一緒に日光浴しようと約束をした担当でした。

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『コピエ?』
テーマ:ケープハイラックス 投稿日:2018年1月3日
こんにちは。
小動物担当です。

去年(2017年に)小型ストーブを完備して、ぬくぬく・ぽかぽかとお知らせしました。

野生のケープハイラックスたちが暮らしている岩山(コピエ)を再現というには程遠いですが、彼らが休めるようなコピエ?的なものを設置してみました。


寝室メッシュ部分にチリトリを設置。
とても簡易的です。


上に乗って、ぽかぽかしてくれていました。


この日は2頭。


この日は3頭。


きつそうです。
 
屋内施設の工夫も進めて行きたいと思います。

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『ケープハイラックスのおちびさん』
テーマ:ケープハイラックス 投稿日:2017年10月2日

今年、2017年7月7日に生まれた子どもの1頭が、9月17日に亡くなりました。

同じ日に生まれた、もう1頭の兄弟と比べて、動きがにぶく、ぼーっとしている様子が9月頃から見てわかるようになってきました。
 
9月15日に治療のために捕獲したところ、皮膚がボコボコと荒れた状態で、検査をするとたくさんのニキビダニが発見されました。
 
9月16日には駆虫薬と駆虫用のシャンプーをおこないましたが、9月17日の朝に亡くなっていました。
 
死因は、重度の貧血でした。
エサを十分に食べていなかったことが原因でした。
 
推測ではありますが、離乳期間に入っていたので、母乳から大人と同じエサへの切り替えが上手くできずに貧血につながってしまったものと考えています。
 
※ニキビダニという動物は、人間の顔にもごく普通にいて共生している動物です。
ケープハイラックスも同様にニキビダニと共生していますが、今回のようにたくさん発見されたということは、ケープハイラックスが弱って免疫力が低下したことにより、共生のバランスが崩れニキビダニがたくさん増えてしまい、彼の体に悪影響を与えてしまっていたものと推測をしています。


この子は7月7日の七夕に、もう1頭の兄弟と一緒に生まれました(右側が本個体♂)。 

生まれたころから、おっとりした顔が特徴で、お姉ちゃんたちにお世話をしてもらっている姿をよく見ることができました。
 
展示場に入ると、意外と近いすみのほうや物陰から、こちらをじーっと見つめていることが多かったように思います。
 
のこされた同じ日に生まれた兄弟は順調に成長してくれています。
 
彼らは、体のサイズが小さいため、体へのリスクを考慮し、捕獲して検査をすることは普段ほとんどしません。
 
動きかたや食欲、うんちの状態などを観察することで、彼らに変わったことがあっても分かるようにしています。
ですが、異変に気付いたときには状態が悪く、体のサイズが小さいため、数日で亡くなってしまう場合も少なくありません。
 
ケープハイラックス家族の飼育管理について、改めて考えていきたいと思います。

この子のことをかわいがってくださった多くのみなさまに感謝いたします。
 
小動物担当一同

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