福山市立動物園飼育員ブログ
『新芽』
テーマ:パルマヤブワラビー 投稿日:2016年4月11日
こんにちは。

園内でニホントカゲが日向ぼっこをしているのをよく見かけます。
春ですね~!
いつものように園内をふらふらと収穫してまわっていると、おいしそうなものを見つけました!


カシの新芽です!おいしそう~!
 
さっそく収穫して、小動物舎のみんなにあげてみます。
まずはワラビーに。


(カシよりも見慣れないカメラと人間のほうが気になるのかも…) 

ぱくっ



もぐもぐ~
枝部分も柔らかかったせいか、あっという間に全部食べてくれました!

隣のカピバラさんにも。


マユミちゃんが1番乗り!



ふにゃふにゃだけどおいしいでしょ?

みんながおいしそうに食べてくれたので、また収穫してこようと思います。
春の味覚を楽しんでほしい小動物担当でした。

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『雪』
テーマ:パルマヤブワラビー 投稿日:2016年1月25日
近年ではまれに見る大寒波が西日本に到来したこの日、小動物舎にも雪が積もりました。
寒さのため、体温調節が苦手なハイラックスや高齢のヤマアラシなどの展示を見合わせる中、
ワラビーとカピバラの「しろとり」君は、温かい寝室から外に出て、雪に興味をしめしていました(寝室と屋外展示場を自由に行き来することが出来ます)。
 
「しろとり」君!!
きみ、雪食べたでしょ!?
口についてるよ!

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『うまく、いかないもので・・・』
テーマ:パルマヤブワラビー 投稿日:2015年10月27日
毎日、パルマヤブワラビーには、ニンジンや食パン等のエサをスティック状に切って与えています。
これは、ワラビーが手にもって食べることから、このような切り方にしているのですが、
今回、日々のマンネリを打開することと、給餌方法の検討の意味で、エサを細かく切らず、串刺しにして吊るして与えてみることにしました。


最初、1頭が気付き、『なんじゃ、これ』という感じに、凝視していました。
数分後、全4頭が集まり、一定の距離を保って、『いつもと違う!! 食べれんじゃないかーい!!』
と言ったか言わずかわかりませんが、ただ見るのみ



夕方までに手をつけたのは、パンのみでした・・・
トホホッ・・・ 

今回は上手くはいきませんでしたが、ワラビーのことをもっと調べて、
ワラビーにとって、どんな方法が良いのかを考えていきたいと思います。

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『小さな命』
テーマ:パルマヤブワラビー 投稿日:2015年7月25日
7月17日、台風が中国地方を縦断したこの日、とても残念なことが起きました。
以前よりブログでお伝えしていたパルマヤブワラビーのこどもが、早朝、ずぶ濡れ、泥だらけになって弱々しく立っていました。
母親の袋に戻ろうとしますが、母親は尾を地面にたたきつけて、こどもを威嚇します。
異常事態だと感じ、こどもを保護してみると、身体が冷たく、授乳ができていないようでした。
そこで、ドライヤーで体を乾かしてあげた後、皮下輸液と哺乳をして、身体を温めてあげると、少しは元気を取り戻しました。
その日は保育器の中で一夜を過ごしました。
(その他、ワラビーが飲んでも大丈夫なミルクの成分や、環境温度、布の素材など、いろいろと調べ、今できる最大限の事をしていきました)

次の日、子育ては人よりも母親が行うのが一番なので、母親のもとに戻してみましたが、前日と同じようにこどもは威嚇され、姉のツバキちゃんに助けを求めていました。
このままではミルクも飲ませてもらえないので、再度保護し、人工的に育てることにしましたが、状態は決して良くありませんでした。

『どうにかして、この小さな命を生かしてあげたい!!』 

その一心で、哺乳や治療、また自分で排糞や排尿が出来ないので、マッサージをしてあげました。
 
しかし、状態が良くなることがなく、数日後に死んでしまいました。
 
今回は悪天候と育児放棄が重なるという最悪の状態でした。
この子を生かしてあげられなかった悔しい気持ちがあります! 
この子が生きた証はちゃんとありますし、次に同じことが起きないように私たちは努力をしなければいけません。

最後に、
多くの皆さま、短い間でしたが、このワラビーのこどもを愛していただき、ありがとうございました。

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『ね、ねむいんです。』
テーマ:パルマヤブワラビー 投稿日:2015年7月13日
朝一番に、ワラビーの展示場の掃除に行くと、目の前に何かがコロンと転がり落ちてきました。
袋にいたはずのこどもです!
こどもは反射的に立ち上がりましたが、周りの状況がわかってない様子で、
ひとりぽつんと立ってます。

 そしてよく見ると、
眠いのか、目があいてません。


なんだか将来、大物になりそうです。
あと、少しブチャイク顔になっていますが、
こんな近距離で撮影ができたのは今日が初めてです。(少し興奮しました。)
母ボタンちゃんの袋が緩くなってきたのか、こどもが大きくなってきたのかわかりませんが、徐々に外に出ている頻度も多くなってきましたので、ぜひ小動物舎へ来てください!! 

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