福山市立動物園飼育員ブログ
『あ!? びびる』
テーマ:アムールトラ 投稿日:2014年2月10日
2月8日、近年まれに見るほどの雪が全国各地で降ったこの日 当園でも、雪が積もっていました。
 


猛獣舎には雪国に生息するアムールトラがいます。
飼育担当の私は、展示場にも雪が積もったし、さぞトラは喜ぶだろう!
と思って、本日出勤日のアビくんを展示場に出してあげました。

するとアビくんは、展示場にある雪をみて、
『何だこれは!』とびっくりした様子で、



雪のある所を歩けないどころか、近づかず、土の所を右往左往とパニック状態!! 
 


挙句の果てには、おもらしまで・・・

その後は、私の呼びかけやエサの誘惑にも動じることなく、
寝室に戻るまで、隅にあるキーパー出入り口の前でいじけたままでした。

その頃
同じ雪国に生息するアムールヒョウのアニュイくんは、
『アビ、まだまだだな』と言わんばかりに
雪の積もった渡り木を得意げに渡っていました。



アビくん
これから、雪がそんなに積もることはないかもしれないけど、
アムールトラなんだから、トラウマにはならないでねー


(おまけ)
ネコ科の猛獣が雪の上を歩くと、
こんな綺麗な足形が見れちゃいました。



ちなみにこれはピューマの足形でした。

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『猛獣 VS 猛暑』
テーマ:アムールトラ 投稿日:2013年8月19日
いや~、暑いですねえ。
 
猛獣ゾーンでは、真夏の暑さ対策として全ての放飼場にミスト(霧)を噴出させて気温を下げる工夫をしていますが、ここまで暑いとまさに「焼け石に水」なようで、展示されている個体は軒並み暑そうに舌を出してハアハアしています。

人情的には、ホースでジャバジャバと体に水でもかけてやりたいところですが、あいにくネコ科動物のほとんどは水嫌いなのでそれもできません。

「すまんなあ、暑いけど頑張ってくれや~」と思いつつ、体調を崩さないようしっかり観察するようにしています。

そんな中、トラは水を怖がらないので、自分から放飼場にある池に飛び込んで「水浴」をしています。

こちらはメスのミルル。





一見、温泉に浸かり「いい湯だな~」といった雰囲気ですが、もちろん池の中は冷たい水です。
 
そしてこちらはオスのアビ。



見ているこちらも「気持ちよさそうじゃな~」と羨ましくなるほど、うっとりした表情を浮かべてご満悦なようす。

これがホントの水アビ?

 
とはいえ、あの巨体が一度ドボンと飛びこむとかなり水が濁ってしまうので、なるべく水が汚れないよう、また、いつ入ってもひんやり気持ちがいいようにと、常に少しずつ水を足すようにしています。

まだまだ8月半ば。
動物たちが何とか無事にこの暑さを乗り切ってくれるよう祈るばかりです。

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『暑い日がつづくニャー』
テーマ:アムールトラ 投稿日:2013年7月14日
最近、気温の高い日が続いていて、みなさんは体調など崩されていないでしょうか?

動物たちも暑さに強いものと弱いものとがいます。

猛獣舎で言えば、アムールトラやアムールヒョウなどは地球上で一番北に棲むトラとヒョウですので、暑さにはかなり弱いです。

そのために、展示場にはミスト、屋内の寝室にはエアコンが完備されています。

この日、非番のアムールトラのオス、アビくんは
冷房のきいた屋内で横になってくつろいでいました。




「暑い外には、長く居たくないよー」 と、目で訴えているかのようです。
 
そこに、展示場反対側から声が聞こえてきそうです。
誰の声かというと

それは、ライオンのブワナおじさんです。



「アビくん、わしらはこの暑い中でも、君よりフサフサなタテガミは取れないのだよ。
時には忍耐も必要かもしれんぞ!」

と7月12日で13歳になった猛獣舎最高齢の貫録ある御言葉・・・。

担当飼育員も『忍耐』、見習わなければ!!

と思う今日この頃です。

出来るだけ、暑くないように頑張るからねー

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