福山市立動物園飼育員ブログ
『サル舎の屋根からの眺め』
テーマ:シシオザル 投稿日:2015年5月22日
最近一気に暑くなってきましたね!
我がサル舎の仲間たちも、暑さにグデ~っとうなだれている姿をしばしば目撃します(笑)
これからもっと暑くなってきますので、
サルたちのために夏の暑い日には散水を行っています!!
散水に使っているのは、節水の為に園内で綺麗にして循環している『中水』というお水です。
夏の暑い日は、この散水のおかげでだいぶ涼しく過ごすことができるんですよ。
今日はその散水の準備をするために、サル舎の屋根に上りました☆
サル舎はサルが自由に動き回れるように、屋根が高く作ってあるので、
屋根の上からの眺めは抜群です(*^^*)とっても高い!
サルを上から見下ろすなんて、なかなか普段できないッ
ということで写真を一枚パチリ。


上から見下ろされ、落ち着かない様子でそわそわしている、
シシオザルのゴローくんとミナミちゃんです。
さて、これで散水の準備はできたので、暑い夏もどんと来い!!

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『いいもの見つけた!』
テーマ:その他 投稿日:2015年5月17日
以前、BLOGにかいたように毎週ハナキンには、地元の方にキリン用のカシの葉を持って来ていただいているんですが、今回はこんなかわいいお客さんを一緒に連れてきてくれました!

みなさんわかりますか?ホタルですよー!
福山動物園ではホタルを見ることが出来ないのですが、きっとカシの木についてやってきたんだろうと思います。

ちなみにこの子の名前はオバホタル。
ホタルといえど、この子たちは幼虫の頃には発光するのですが、成虫になると発光しない種類のホタルなんです。

6月にもなると発光するタイプのホタルも出てくるころかと思います。動物園であそんだ後に、ホタル狩りなんていいかもしれませんね。

キリン担当

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『トト、参上!』
テーマ:コバタン 投稿日:2015年5月15日
最近、気温が高くなってきたので、小動物舎でコバタンとヤマアラシの混合展示を再開しました。
小動物舎のコバタンは、昨年メスのキロが死んで、オスのシロ、1羽のみになっていました。
コバタンは複数羽で生活できる鳥ですので、シロはさみしい思いをしていたのかも知れません。
そこで、展示されていない、バックヤードにいたオスのトトとの同居をチャレンジすることにしました。
また、トトはこれまで、大勢の人と接することもなかったので、来園者の方々を見ると震えて怖がり、1羽で生活することに慣れているようでした。
ですので、同じコバタンの友達を作って、多くの人を怖がらないようなれば という思いもありました。
 
さて、同居開始です!!
最初は2羽ともケージの端と端で距離がありましたが、

(上がトト、右下がシロ)
すぐに距離を詰めて、お互いの頭の毛を優しくハムハム、スキンシップをしていました。

(体が大きいトト:左、少し小さいシロ:右)
 
頭の毛を立てて興奮する時も一緒!!

1度もケンカすることなく、お互いすぐに仲良くなったようで、ひと安心です。
残る不安はヤマアラシとの同居がどのようになるかです。
一緒にしてみると、

意外や意外、両者ともに警戒することなく、馴染んじゃいました。
心配して損をしました。
トトにいたっては、気にせず地面の草むらを歩き回り、草の茎をプチプチちぎって遊んでました。

この先も、動物同士、人も含めて仲良く生活していきたいです。

最後に、トトはまだまだ見られたり、大声を出されたり、多くの人に慣れていませんので、優しく観察してあげてください。

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『○○あらし』
テーマ:マレーヤマアラシ 投稿日:2015年5月11日
閉園30分前、おそうじをするため、マレーヤマアラシの展示場に入ると、
オスのバイオくん御年17歳(人だと約70歳くらい)がコソコソと何やらしている様子。



後ろからだと何かをハムハムしているように見えます。
真相を突き止めるべく、横に回ってみると、


前歯を器用に使って、網の向こうにあるクローバーを食べているではないですか!!

網がなかったら、私の愛するクローバー畑が荒らされていたに違いない!!
でも、網があるから、クローバーは稀にしかとれません。

“まれー畑あらし”ですね! 

ま、親父がギャグは置いといて、
 
網の向こうに食べたいエサがあるので、エンリッチメントとしての効果があるのかもしれませんね。
これで少しは運動してくれると長生きできるかも!!
 
夜行性のマレーヤマアラシは習性として、開園後と閉園前の数十分が活発に動く可能性が高いので、動きを見たい方はその時間に観察してみて下さい。

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『改造のつづき』
テーマ:アミメキリン 投稿日:2015年5月5日
先日、キリン寝室の改造をおこないました。
今回なにを変えたのかと言うと、寝室の床材に砂を導入したのです。

前回のBLOG「改造」は、トラックで砂を入れているところだったんです。

さてさて、なんで今回砂を導入することになったのかというと、今までは写真のようにベースのコンクリートの上にワラを敷く方法をとっていました。(写真わかりにくくてごめんね)

だけど、このワラはキリンにとって理想的な床材とはいえませんでした。立ち上がる際の不安定さや、寝室の不衛生さ、また蹄の健全な成長のために、ワラからより良い床材である砂に変更しました。

…で、前回の「改造」に繋がるわけです。
砂に変更!!ひゃっほー!と言うのは簡単なのですが、砂を入れる準備のために寝室をいろいろと改造したり、トラックで砂を運搬したりとやっぱり大変でした。


砂を導入したあとのようすがこちら。


砂は脚にも蹄にも良いようですし、踏ん張りも効いているように思います。そして、キリンが滑ってしまうことを1番心配していたのですが、その心配もなさそうなので一安心。

ちなみに、今回導入した砂はこんなもの。

粒が粗くて、水はけが良く、乾燥し易そうなものを選びました。ですが、まだまだ試行錯誤中。キリンにとってより良いものを探します!

砂を導入した理由はもうひとつ。
♀のかりんが6月頃に出産予定なのですが、出産時〜その後の床材として、この砂が使用できるからです。
子どもにとっても親にとっても砂は良い床材ってことですね。

最後に、砂を導入するにあたって秋田市大森山動物園と京都市動物園のキリン担当飼育員の方々に、さまざまなことを教えていただきました。ありがとうございました。

キリンのために精進せねば!
 

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