福山市立動物園飼育員ブログ
『収穫』
テーマ:カピバラ 投稿日:2018年6月11日
こんにちは。
小動物担当です。


ある日の収穫物です。
若い竹や笹、マメ科のクズなど。


カピバラの女の子のみなさんです。


クズを吸い込むように食べる「しろとり」さん。


見切れちゃいました。


細めの竹だと


こんな感じで食べるようです。


カピバラは若い竹よりも笹のほうが好きなようです。
だけど、ぜんぶ食べちゃいます。
 
旬の味覚、たのしんでほしいです。
(蚊に負けそうです)

△ページトップへ

『産卵』
テーマ:ワライカワセミ 投稿日:2018年6月9日
こんにちは。
小動物担当です。
 
2018年最初のワライカワセミの産卵です。
 

3月20日〜22日のあいだに2つ。


しっかり卵を温めます。(卵がはみ出ていることはよくあります)
 

3月25日に3つめ。 

孵化予定を過ぎても孵化がみられなかったので検卵してみると、残念ながら発生(成長)が止まってしまっていました。


今回の産卵は残念でしたが、嬉しい発見も。
野生のワライカワセミは繁殖した子どもたちが、ヘルパーとして抱卵や子育ての手伝いなどをおこないます。
今回は2017年に繁殖した子どもたちを含めた、家族全員での抱卵がみられたことが大きな収穫でした。


家族の抱卵は寒さにも負けないと思っていますが、気温の低さは強敵のようです。


2度目の産卵につづきます。

△ページトップへ

『朝風呂』
テーマ:アムールトラ 投稿日:2018年6月7日
ネコは水が嫌い。
このようなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
確かに、多くのネコ科動物は水に濡れるのを嫌がる傾向が強いのですが、トラの仲間たちは例外。
濡れるのを嫌がるどころか、体ごと水の中に飛び込んで水浴びをすることがあります。
そういった習性を考慮して、猛獣ゾーンのアムールトラ展示場には、大きめの池があります。
先日、休園日を利用して池の大掃除を行いました。
翌朝、展示場に出てきたメスのミルルは綺麗になった池を発見して、テンション↑↑!

小雨がそぼ降る若干肌寒い朝だったにもかかわらず、ドボ~ン!!!
「え~え湯(水)じゃっなぁ~」とでも言いたげな表情で、肩まで浸かってくつろぐミルルなのでありました。



暑さの苦手なアムールトラにとって、夏場の水浴びは欠かせません。

トラたちが気持ち良く入浴できるよう、こまめに池の掃除を頑張ります!!

△ページトップへ

『ポンタ4』
テーマ:ケープハイラックス 投稿日:2018年6月6日
こんにちは。
小動物担当です。


ハイラックスのポンタです。


5月の体重はだいたい1.95〜2.0kgくらい。


小松菜の葉っぱがおいしいみたいです。(小松菜の軸はのこします)


外出用のケージをもらってきたので、約束をしていた日光浴を。
外に出るのは、ケガをしたあと動物病院に通院していたとき以来です。


収穫したてのクローバーの花が最近のお気に入りです。
短時間ではありますが、晴れた日には外で一緒に日光浴をしながら、小動物ゾーンを眺めていたりしています。


中国地方も梅雨入り。
雨だと日光浴ができないかも。
(ソメイヨシノは飽きました)

△ページトップへ

『天使の誕生』
テーマ:コモンリスザル 投稿日:2018年5月31日

ん??かわいいリスザルの写真ですが、
何か背中がもこもこしていませんか???
よ~くみると・・・
 
さぁ、サル舎からうれしいお知らせです。
2018年5月27日、待望のリスザルのBABYが誕生しました!!
お母さんがジャンプしても飛び降りても走り回っても、決して振り落とされることなくその背中にしがみついています。
見ているこっちがハラハラドキドキしますが、お母さんは気にも留めない様子。
お父さんはトクシ君(4才)、お母さんはキーちゃん(4才)のとても若い両親です。
リスザルはご存知の通り成獣でもとても小さく、個体差はありますが体重は800g前後です。
その体から生まれてくる子供なのだから、おやゆび姫くらいの大きさかな?と思いませんか。


こちらの写真、これでも生後2日目の写真です。
こどもが・・・・大きい!
 
ちなみに、単純に人間で考えてみたのですが50kgのお母さんから3kgの子どもが産まれるとしたら子供は母親の約6%の大きさです。
リスザルの場合は800gのリスザルから生まれるこどもはなんと90gほど、人間だと50kgのお母さんが6kg弱の子どもを産むイメージです。ゾッとしますよね。
あまりに小さく弱い個体で体外に出してしまうとその後死亡する確率が高まってしまうので、極力母体の中で大きくしてから出産する戦略なのですが・・・それだけ母体にとっては負担も大きく、かなりリスクの高い出産となります。
 
4月の半ばごろから母親の腹部のふくらみがかなり目立ち始め、日に日に大きくなっていくのでカエルのおとぎ話のようにいつか破裂してしまうんではないか・・・って事はないですが(笑) 
早く生まないとお母さんが出産に耐えられないのではないかととても心配していました。
実際には、夜間に出産があり飼育員が朝確認した時には、母子ともに元気そうな姿がありました。
相当過酷なものだったろうと思いますが、母は強しですね。
とはいえキーちゃんは4才の初産ですし、子供も小さいのでまだまだ気が抜けません。 

是非皆さん、懸命な子育て風景を応援しに来てあげてくださいね♪

△ページトップへ