福山市立動物園飼育員ブログ
「産卵2019のつづきのつづき」
テーマ:ワライカワセミ 投稿日:2019年7月1日
こんにちは。
小動物担当です。


ワライカワセミの2019年2度目の産卵です。


5月8日に1つめ、5月10日に2つめ。


5月18日に3つめ。


5月30日には卵のひとつがへこんでいました。
おそらく、親が孵化しないと判断しての行為だと思います。


そろそろ孵化予定の5月31日。
卵がふたつ地面に落とされていました。


無精卵か発生中止卵のようでした。


6月5日に最後のひとつの卵がこんな状態に。


親たちが出かけているあいだに見ると、1羽孵化していました。
2019年初めての孵化です。


孵化した後の卵のカラ。
今回は内巻きでお皿のようなかたち。


大きなお口、6月6日。


お腹がぽってり6月9日。


何かエサをもらっていた6月10日。


羽毛が生え始めていた6月14日。


担当イチ推しのポーズの6月15日。


この頃にはマウスを食べ始めていた6月19日。
巣立ち予定は7月上旬〜中旬です。


実は、今回の繁殖からペアを変更しています。
少し詳しいお話を。

前回の産卵が終わったあとに、父が息子(2018年生まれ)をこてんぱんに攻撃してしまったため、息子はバックヤードに移動し、暮らしてもらっています。

これまで繁殖に貢献してくれていた父ですが、息子たちをたびたび攻撃してしまうこと。
また、日本国内の血統の偏りを防ぐことを考えて、父と母とのペアを解消しています。
現在、父はバックヤードで暮らしてもらっています。
(国内のワライカワセミの繁殖はあまり進んでいないのが現状です)


今回から父にかわって、バックヤードで暮らしていた♂(2011年生まれ)と母とでペアリングをおこなっています。

新しいペアの相性は良いのか?繁殖能力は?産卵後にちゃんと孵化をするのか?など心配をしていたのですが、2羽の相性は良いようで、鳴き交わしている姿をよく見ることができます。
そして、孵化したヒナを2羽で育ててくれているので安心しています。


残る課題はヒナの巣立ちです。
巣立ちが無事に終われば、担当の中で新しいペアは大成功です。

これからのヒナの成長と新しいペアに期待している担当でした。

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