福山市立動物園飼育員ブログ
『産卵2019と弟』
テーマ:ワライカワセミ 投稿日:2019年3月21日
こんにちは。
小動物担当です。


2019年最初のワライカワセミの産卵です。


3月11日に1つめ。


3月13日に2つめ。


3月15日に3つめ。


3月17日には1つ無くなっていました。
どうやら親が食べてしまったようです。


 しかし、3月20日にまた1つ産卵をしていました。



3月24日現在は、3つの卵を抱卵しています。
母と父が交代で抱卵していたり、一緒に巣箱に入って抱卵をしているという感じです。

毎年この時期に産卵はするものの、気温の低さから孵化はせずに終わってしまいますが、夫婦で行なう献身的な抱卵は寒さにも負けないはず…と、ちょっぴり期待をしています。


こちらの弟くん。
今回の繁殖の際に、お父さんにこてんぱんに攻撃をされてしまい、今はバックヤードで暮らしてもらっています。
どうやら、お父さんにとっては息子の弟くんがメスをめぐっての競争相手になってしまったようです。

産卵がはじまり、お父さんが落ち着いたように思い、弟くんとの同居を試みましたが、お父さんは攻撃をしてしまいました。

いままでは、息子たちにこてんぱんにされていたお父さん。
弟くんは優しいので大丈夫かと思っていたら、そんな彼をこてんぱんにしてしまったお父さん。


ワライカワセミは家族で暮らし、子どもたちがヘルパーとして繁殖の手伝いをする動物です。
そんな生活をする彼らなのに、このようなことでは困るのです。(困っています)

弟くんは展示場での同居は難しそうなので、今後は予備の動物舎(非公開)で暮らしてもらうことになるかもしれません。

性格はいろいろあるから仕方ないと思いながら、頭を抱える担当でした。

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