福山市立動物園飼育員ブログ
『ブワナを応援してくださった皆さまへ』
テーマ:ライオン 投稿日:2018年2月5日
長い間、猛獣ゾーンのシンボル的存在として人気者だったライオンのオス「ブワナ」が、2月4日(日)の夜9時頃、天国へ旅立ちました。

ブワナは、2000年7月12日に多摩動物公園で生まれ、2011年1月27日に福山市立動物園にやってきました。

堂々と、落ち着いた性格で、メスの「ラヴィ」と仲良く寄り添ってひなたぼっこする姿は、多くのお客様の癒しとなっていました。

享年17歳でした。

(動物園で飼育されているライオンの中には20年以上長生きするケースもありますが、17歳は人間でいうと「おじいちゃん」にあたる年齢で、ブワナは昨年から歯肉癌を患って投薬と経過観察を続けていました。)
 
先日のブログで、ブワナの食欲が急激に低下していることをお知らせしておりましたが、その後も経過は思わしくなく、時々起き上がって水を飲むのがやっと・・・という様子でした。

亡くなった当日は、起き上がることも難しくなり、横になったまま何とか呼吸をしているといった状態でしたが、苦しそうに激しくもがいたりすることはありませんでした。 

病気を治してあげることができなかったことは、スタッフ一同無念な気持ちでいっぱいですが、ブワナの最期が、おだやかに、眠るように旅立って行ったのなら、それがせめてもの救いです。
 
ブワナ、長い間ありがとう。そして、お疲れさまでした。

天国でゆっくり休んでね。

また、ブワナをずっと可愛がり、応援して下さった皆さまへ、心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。




(お知らせ)
 2月7日(水)~18日(日)の間、ライオン展示場前の通路に、ブワナへの献花台を設置させていただきます。
また、ブワナの「お別れ会」を2月12日(月)14:00より予定しております。
少しでも多くの皆さまに見送っていただけますよう、よろしくお願いいたします。

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