福山市立動物園飼育員ブログ
『彼女は、左利き?』
テーマ:ボルネオゾウ 投稿日:2015年2月7日
今年度も、もう終盤に差しかかりましたが、この1年間、ボルネオゾウのふくちゃんは、とある調査に協力をしてくれています。 
それは、ふくちゃんのクセを知る実験です。
日頃、私たち飼育スタッフはふくちゃんと同じ空間にいますので、誰よりもふくちゃんのことを知り、クセを知ることで、ふくちゃんがより住みやすく、そして安全で、より良い関係も築けていくと思います。
 ところで、ゾウの鼻は、人の手のように動かすこともできますし、つまみあげることもできます、匂いを嗅いだり、水を吸ったりすることもできます。
つまり自由自在です。 
その中には、人の右利き、左利きのようなクセがあるようです。
ですので、ゾウの鼻に注目し、色々な状況でどのようなクセがあるのかを調べています。
 『ふくちゃん! もう少しだ!! 一緒に頑張ろう!!!』 

(写真:透明パイプ中央の落花生を鼻で取ろうとしているところ)

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『すくすく、そしてモフモフ』
テーマ:パルマヤブワラビー 投稿日:2015年2月3日
先日、パルマヤブワラビーのこどもが袋から顔を出したことをお伝えしたかと思います。
現在の近況報告ですが、
その後、ほとんど母親の袋に入ることはなく、外から授乳をし、ごはんを誰よりもモグモグ食べています。それもあり、少しずつ体も大きくなり、ガリガリだった体がむっちりモフモフするようになりました。 
今後もよく食べて、もっともっと大きく育ってほしいです。

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『2015 国際テナガザル年』
テーマ:シロテテナガザル 投稿日:2015年1月31日
みなさん、2015年は「国際テナガザル年」であるという事を知っていますか?
 「国際テナガザル年」とは、国際自然保護連合(IUCN)の霊長類専門家グループの テナガザル部門(SSA)によって作られました。
 違法取引や、生息地破壊の進行により生存が脅かされるテナガザルは、 霊長類の中で絶滅の恐れが最も高く、我々の世代が絶滅を目撃してしまうのでは・・・
 とまでいわれており、皆さんに関心を持っていただき、生息地保全の為の資金調達・ 環境教育・IUCNの運営に有効な手段となることを目的としています。
 
(アンソニー♂ 18才)
 当園には、とってもかわいい3頭(マリ、アンソニー、キャンディ)のテナガザルが暮らしています。 皆さんまずは、当園のテナガザル達に会いに来てその実際の貴重な姿を目で見て感じることから始めてみませんか??

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『かわいさの中に秘める猛獣』
テーマ:カラカル 投稿日:2015年1月22日
 動物園の猛獣たちは、野生のように自分たちで狩りをしてエサを確保する必要がないので、鋭い爪や牙を使わなくても生きていくことができます。
 でも、狩りをする本能って、動物園にいる猛獣にもあるんですよねー。
その本能を引き出してあげるアイテムが何なのか試してみています。 

 最近、試してみたのは『麻袋(ドンゴロス)』
これを、カラカルのカール君に与えてみることにしました。
展示場の網に挟んで、与えてみました。そうすると、カール君、ササーっと駆け寄ってきて、爪をたて、かじりついていきます!! 
ちょっぴり怖さを感じる勢いで!
 
そのまま、中に引っ張り入れようとしますが、網に引っ掛かって入れることができません。
あきらめず、その後も鋭い牙と爪を麻袋にたてたまま引っ張ります。
何度も何度も・・・ 

結局、麻袋を入れることができず、
「つかれた! 一休み一休み」と言わんばかりにこちらを見て去って行きました。
 
短い時間でしたが、カール君にとっては良い運動になったと思います。
普段はイエネコのようにかわいいカラカルですが、爪をたて、牙をむき出しにした状態をみると、やはり猛獣という感じです。
今後も不定期に行っていきながら、動物たち本来の習性を引き出すアイテムを探していこうと思います。 
ハンターの城 家臣よりの報告でした。

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『サルの渡り木が新しくなりました!!』
テーマ:マンドリル 投稿日:2015年1月15日
 サル舎の各展示場には、サルたちが歩いて渡ったり、そこで、くつろいだりするための大きな丸太が設置してあります。

 それが、だんだん古くなってボロボロになっていたので、数ヵ所新しい丸太と交換しました! 

 新しい丸太には、木の皮がまだたくさん付いていますので、サルたちはその皮をむくのに夢中になっています。後でその皮を掃除するのが大変なんですけどね・・・。
ちなみに下の写真は、その作業中のマンドリル「リル♀」です。

 
何はともあれ、新しい丸太を気にいってくれているみたいなので、良かったです(^w^)

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