福山市立動物園飼育員ブログ
『ふくりんについて』
テーマ:アミメキリン 投稿日:2018年7月20日
キリンの「ふくりん」は、13日午後以降、外での展示をお休みしています。

ご心配をおかけしております。
 
その時点では、呼吸が異状に早く、食欲もなく、腹が張っていました。原因の特定には至っておりませんが、暑さも一因と考えています。
そのため、少しでも涼しいところで過ごさせるため、外での展示をお休みしています。 
※当園のキリンの屋外展示場(放飼場)には、日よけがありません。
 
ここ数日、そうした暑さ対策(日なたにいさせない,扇風機等を稼働させて室温を下げる)や、エサの見直し(ペレットの給餌を一時的に中止,重曹ペレットの給餌)をおこなった結果、いまだ呼吸は、かなり早めで、食欲も平常時に比べればやや低下していますが、症状はかなり落ち着いてきました。
この状態で無理をさせることで再び体調を崩すことを懸念し、しばらくは外での展示を中止いたします。
外での展示を再開する時期は、気温や「ふくりん」の体調を考慮して、慎重に検討したいと思います。
なお、この気温ですので、「柑麟(かりん)」や「すもも」も早くお部屋に帰ることがあります。
その際には、「ふくりん」も一緒に屋内にてご覧いただけます。
以前よりは少し痩せて見えますが、いまはお腹に負担をかけないことを優先した飼育管理をしております。
こうした現状をご理解いただき、「ふくりん」のことを静かに見守ってください。
また、「ふくりん」について何かお気づきの点や気になることがありましたら、担当者までお気軽にお声かけください(^^) 


追伸
思いの外、「ふくりん」の回復に時間を要しています。
お知らせするのが遅くなりまして、ご心配いただいた皆さまには大変申し訳ありませんでした。

サバンナゾーン担当

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『サバンナゾーンからのお知らせ』
テーマ:アミメキリン 投稿日:2018年7月13日
先週までの連日の雨がウソのように、晴れ間が続いています。
いっきに夏が来ましたね(^^)
 
さて、先週の豪雨では、福山市内だけでなく、
近隣の市町や、中国・四国・九州・近畿・東海など
さまざまな場所で甚大な被害がありました。
犠牲になった方たちのご冥福をお祈りいたします。
また、ご遺族ならびに関係者さまをはじめ、
多くの被災された皆さまが 1日もはやく心安らかに暮らせる日がくることをお祈りしています。
 
そんななか、幸いなことですが、
当園は大雨による被害はなく、いつも通りの日々を送れています。

そのため、当初の予定通りに
サバンナ舎に大きな「お友だち」がやってきました。
 
「ふくりん」をアメリカから、「柑麟」を愛媛から、
福山に連れてきてくれた、この輸送箱。
 
2年前には、2頭の間のはじめての子である「杏子」を
愛媛まで無事に嫁がせてくれました。
 
その輸送箱がサバンナ舎にきたということは、
「すもも」との別れの時が近づいています。
 
それを「お友だち」と呼ぶことに個人的な葛藤はあります…(^^;
ですが、この度の輸送は、「すもも」にとっての幸せな未来につながるものと
担当者として思っています!
 
ですので、それを助けてくれる輸送箱は
大切な「お友だち」だと思っています(^^)
 
この「お友だち」とともに、「すもも」と力を合わせて
輸送に向けて頑張っていきます!
 
なお、まことに勝手ではありますが
輸送に向けた作業に専念させていただくため、
前回同様、輸送の時期や移動先の報告は輸送後になるかと思います。

福山にいる間に「すもも」にお別れを言いたい方は、
夏休みの間に当園にお越しください!
 
※いまはまだ、園に向かう道の路肩で、何ヵ所か小規模の土砂崩れが起きたままになっているところがあります。また、通行止めの箇所もあります。お越しの際には、安全には十分に留意してくださいね。

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『慌ただしく過ぎて行った一日のおはなし』
テーマ:アミメキリン 投稿日:2017年7月15日
前回の柑麟(かりん)の出産報告のブログでお伝えしたように、子キリンが生まれた時のことについてお伝えします(^^)
 
…と、その前に!
 

予定よりも出産が早まる気配を感じたのは、5月29日から始まった連日のおっぱいと外陰部の変化が決め手でした。


 
急激な変化前の5月28日の様子。


急激な変化がはじまって2日目、かつ出産前日の5月30日の様子。
 (乳房と乳頭のふくらみと、外陰部のゆるみが分かります) 

そして、5月31日。
午前10時38分。 「出産が始まった」と動物園から電話を受けました。
担当者は、その日休みだったので、この青天の霹靂のような電話を受けて慌てて園に向かいました。



園に到着し、私が実際に確認した柑麟ちゃんの様子がこちら。
柑麟(かりん)の股から、子の足の先が見えています。
 
この状態のまま進展がなく2時間が過ぎ、見守る担当者の不安がどんどん増してきた12時26分、ついに子の頭が出てきました。さらに数分後には、子は口から羊水を吐き出しました。
 

頭が出た様子


子の口から羊水が垂れる様子
 
ほっと一安心する間にも、どんどん子の体が外に出てきて出産は順調に進んでいき、最後は、それまで立ったままであまり動かなかった柑麟が何歩か歩いたところで、子が「どさっ」っと地面に生まれ落ちました。12時32分でした。
 
先ほど羊水を吐いたことで子の生存は確認していたものの、生まれ落ちた子が動いているのを確認できるまでの一分弱は本当に長く感じました。その間も子を何度も舐める柑麟(かりん)の様子に、胸が熱くなりました。
 
そこからは、あっという間。
 
12時59分にはじめて立ち上がろうとし、何度かの転倒の末、13時28分には立ちあがりました。
 

13時42分にはじめておっぱいに吸い付きました。
離した口に、少しですが、白っぽいものがついているのも確認でき、初乳を飲めたことが確認できました。
 
初乳を飲ませた後も、子が飲みたがれば頻繁におっぱいを飲ませてあげ、何度も子の体を舐めてあげる柑麟は、優しい母の顔をしていました。
 
そうして、あっという間に過ぎていった出産の一日。
 
無事に生まれてくれたので、ここからは柑麟(かりん)が安心して子育てできる環境を整えるとともに、子キリンが健やかに成長できるようサポートしていきたいと思います。
 
どうぞ愛らしい子キリンに、ぜひ会いに来てくださいね!

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『歓迎❤』
テーマ:アミメキリン 投稿日:2017年6月2日
5月31日、キリンの「柑麟(かりん)」が無事にメスの子どもを生みました。
現在、母子ともに健康です!
良かった、良かった(^^)
担当としては、ほっと一安心です。
ちなみに、5月31日の誕生花はフジ。
フジの花言葉は「歓迎」です。
その誕生花の花言葉のように、
親子遠足で来園された大勢のお客さまに見守られ、
歓迎されて生まれてきた子キリンちゃん。
 
「柑麟(かりん)」にとって、外での出産は初めての事でした。

じつは、これまで報告してきたように
今回の出産は6月下旬から7月初旬を想定していました。

ですが、5月29日から突然に出産の兆候が強まったため、
早ければ6月初旬の出産もあり得ると慌てて出産にむけた準備を進めていました。 
しかし、その準備の最中、
こちらの想定をさらに上回っての早い出産だったため、
十分に準備が整っているとは言えない状態でした。

外での出産になってしまったのも、
こうした準備不足と担当者間で出産時期の認識に差があったためと
深く反省しています。
 
次回以降の出産をより安全に迎えられるように、
今回の反省を活かしていきたいと思います。 

さて、先程お伝えした子キリンちゃんの誕生花。
フジの他に、ルピナスというお花もあります。
 
ルピナスの花言葉は「いつも幸せ」。
子キリンちゃんの、この先長い一生が、
ルピナスの花言葉のように、いつも幸せであることを願います❤ 

取り急ぎ、誕生の報告でした。
当日の詳細については、後日ブログに掲載します。
 

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『たからもの』
テーマ:アミメキリン 投稿日:2017年5月19日

少し前に、諸事情で、キリンのふくりんの部屋の床材を砂に変えました。 

…掃除がとっても大変になりました(^^;
 
糞を手で拾い集め、時には砂に埋もれた糞を探すため手で砂を掘り返したりしています。きれいにしようと思うと40分くらいかかります。

少しでも楽しく作業できるよう、この糞を探す作業をサバンナ担当は『たから探し』と呼んでいます。

丸くころんとした糞を『たからもの』に見立てているのですが、そういえば、サバンナ担当にとっては、丸い糞はまさに『たからもの』だなぁと気づきました。
 
このきれいな糞は、ふくりんが健康であることの証です。そして、ふくりんの健康は、私にとって『たからもの』だからです(^^)
 
さて、ふくりんの健康といえば、蹄のケアのためのトレーニングを始めました。

蹄の問題は、キリンを飼育する多くの動物園が直面する『キリンの健康上の問題』のひとつです。

実は、ふくりんにも蹄の問題が生じています。
今のところ歩行などには異状はありませんが、前肢の蹄にヒビが入ってしまっています。
この問題を解消し、ふくりんがこれから17年以上しっかりと歩いて生きていくために必要な、健康で整った蹄をつくりたいと思っています。
 
キリンの寿命は25歳くらいと言われており、17年というのはふくりんが25歳になるのにかかるおよその年月です。
 
私は心配性なので、今回の蹄の問題に気づいたときには"私がふくりんを看取ることもあり得るのでは…"とショックで呆然としましたが、ふくりんが長生きできるよう今は担当者としての頑張りどころだと思っています。

園の公式Twitterで、園長がキリンのトレーニングを取り上げてくれました。
あの動画の中で、ふくりんがやってくれていた「前肢をキリン自ら差し出す行動」を引き出すことは、前肢の蹄を整えるうえで不可欠だと私は考えています。トレーニングをはじめて約1ヶ月半でここまでくることができました。未熟な私にトレーニングのご指導くださる、大森山動物園の柴田飼育員に心から感謝します!!
 
ですが、きっかけになった蹄の問題はまだ解決していません。
今後は、ひび割れの原因のひとつと考えられる蹄が伸び過ぎた部分を削ったり、ひびを埋めたりできるよう、トレーニングを進めていきたいと思います。 

夏には「ふくりんの蹄の処置をしました!」とお知らせできるよう頑張ります。 

園長ツイートに反応して応援の声を寄せてくださった皆さまにも感謝の気持ちでいっぱいです。私が担当している動物の健康を皆さんが願い、案じてくださっていることも、私にとっては本当に『たからもの』です!
 
ふくりんを応援してくださるいろんな方の思いは、きっとふくりんに届くと信じています!

いつまでも2頭仲良く暮らしていけますように!

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