福山市立動物園飼育員ブログ
「22」
テーマ:マレーヤマアラシ 投稿日:2020年6月15日
こんにちは。
小動物担当です。


マレーヤマアラシのバイオが6月で22歳になりました。
モミジも2020年の11月で22歳になります。

今年はファンの方から、バイオへのバースデープレゼントをもらいました。


お花とお手紙、そして無添加の食パンです。


食パンは通常のエサとして食べてもらいました。
食パンがお気に入りの彼らにとって、とても嬉しいプレゼント。
ありがとうございます。


彼らには、かわらず定期的な健康診断として、前歯のカットやおそうじ、採血やお肌のチェックをおこなっています。
前歯の状態は現状維持であったり、眼球のくもりが進行していたりと高齢による問題を抱えながらも、2頭とも穏やかに過ごしています。


国内の記録に残っているオスとしては、これまでの最高齢22歳になったバイオ。
日本で飼育されているマレーヤマアラシは福山動物園の彼ら2頭と、沖縄県のネオパークオキナワで飼育されているメス4頭のみとなりました。(2020年6月現在)

現在飼育されているマレーヤマアラシたちでの繁殖は望めないため、おそらく数年後には国内の動物園から姿を消してしまう動物のひとつでもあります。



展示場へ出入りする際に、ヒト用の扉からひょいっと通路に行ってしまうことがあるバイオ。


一方のモミジはそのようなことは決してしないタイプ。
高齢ですが、2頭ともまだまだ元気です。


季節を感じながら、今年も穏やかに過ごしてほしいです。

小動物担当:とし

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