福山市立動物園飼育員ブログ
『カピバラのフクタくん』
テーマ:カピバラ 投稿日:2018年7月17日

「フクタ」が2018年6月23日に亡くなりました。
享年5歳でした。
 
2018年春頃から、体が痩せているのが気になるようになりました。
5月15日に、麻酔下で検査するも痩せの原因がわかりませんでした。
「フクタ」の大好きな笹や若竹などを与えていましたが、だんだんと食欲がなくなっていき、さらに痩せているのが目立つようになります。
嫌がるときもありましたが、無麻酔で注射をさせてくれるなど、「フクタ」は治療に協力的でした。
点滴などの治療をしていましたが、次第に活力が低下していきました。
そして、6月23日の朝、寝室内で亡くなっていました。
死因は、内臓疾患(副腎と膵臓の異状)でした。
詳しい原因につきましては、病理検査の結果で判明すると思われます。
結果が出るまでに時間がかかりますが、分かりましたらみなさまにご報告いたします。 


「フクタ」は、2012年10月21に生まれました。
父の「かん太」と母である「ウタネ」は小動物ゾーンの立ち上げメンバーとして活躍してくれました。


「しろとり」さんとの間に2016年に4頭、2017年に1頭の子どもたちに恵まれました。
 

伯母の「マユミ」と仲が良かったことが思い出されます。


左から「マユミ」・「フクタ」・「しろとり」さん
3頭で暮らしていた頃もありました。


好き嫌いが多かった「フクタ」ですが、収穫してきた笹やクズやバショウなどはたくさん食べてくれました。

 
「フクタ」はたくさんの家族に恵まれ、支えられました。


2017年秋からは繁殖を制限するために、息子「かんきち」とふれあいゾーンへお引越しをしていました。

 
♂同士で気が合うのか、一緒にいることが多かった「フクタ」と「かんきち」。

 
彼らは、いつも一緒でした。
 
「かんきち」は「フクタ」を失ってから、展示場のすみに隠れるような行動が目立つようになりました。
いつも、「フクタ」と一緒にいたので、1頭になってしまい不安なのだろうと思います。
「かんきち」が安心して暮らせるように、大切にケアしていこうと思います。
 
天国があるのかは分かりませんが、どこかで母の「ウタネ」、伯母の「マユミ」、そして妹の「コトネ」と再会していることを願います。

 
「フクタ」のことをかわいがってくださった多くのみなさまに感謝いたします。
 
小動物担当一同

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