福山市立動物園飼育員ブログ
『ケープハイラックスのてつこさん』
テーマ:ケープハイラックス 投稿日:2018年7月12日

徹子が2018年6月22日に亡くなりました。
享年3歳でした。
 
2018年の5月中頃から、腹部のふくらみが目立つようになり、展示場や寝室で女の子座りのような姿勢で休んでいることが多くなってきました。
 
おそらく出産が近いため、お腹が張ってだるそうにしているのだろうと担当者の間では話していました。
 
麻酔下で検査をすることも考えたのですが、妊娠している可能性が高かったため、検査をせずに様子を見守ることとなりました。
 
そして6月21日の夕方、展示場で1頭出産するも、子どもはすでに亡くなっていました。 

さらに6月22日の朝には、徹子が寝室内で亡くなっていました。
死後の検査にて、お腹の中にもう1頭胎子がいることがわかりました。
 
死因は、難産と腸結石でした。
腸にできた結石により、通過障害がおこっていたことが原因でした。
 
徹子の異変に気付いていたにも関わらず、母子ともに亡くなるという結果になってしまいました。
徹子には申し訳ない気持ちで胸がいっぱいです。


 
徹子は2014年9月14日に、姉妹の一子と一緒に生まれました。
お父さんは「ポンタ」、お母さんは「がんこ」です。
 
年下の兄妹や、子ども達のお世話をしてくれている姿を、よく見ることができました。

 
そういえば、このお姉ちゃん達やがんこが子ども達のお世話をしているのに、父ポンタはのんびりお昼寝していたことをふと思い出しました。
 
かわいいお顔が特徴で、展示場ではいつもどこからか担当者のことを見つめていたことが思い出されます。
 
展示場のケープハイラックスは6頭になりました。

ひきつづきケープハイラックス家族のことをよろしくお願いします。

 
徹子のことをかわいがってくださった多くのみなさまに感謝いたします。
 
小動物担当一同

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