福山市立動物園飼育員ブログ
『パルマワラビーのボーイくん』
テーマ:パルマヤブワラビー 投稿日:2017年9月5日

「ボーイ」が2017年9月3日に亡くなりました。
享年6歳でした。
 
今年(2017年)の夏頃から、「ボーイ」が前肢で顔をこするような行動をたびたびするようになりました。
 
8月20日になると顔のおでこの部分に、膿がたまってしまっていたので、この日から膿を排出させる治療がはじまりました。
治療をおこなっていましたが、膿はたまり続け、8月26日にはおでこの皮膚が破れ、膿があふれ出てしまいました。
食べることが大好きだった「ボーイ」がエサをほとんど食べなくなり、痩せているのが目立つようになりました。
 
9月3日になると、活力が低下し、その日の夜に亡くなってしまいました。
 
「ボーイ」の死因は、上の歯の根本部分の骨を何らかの理由により、ケガをして骨折してしまい、頭部に膿がたまり、衰弱してしまったものと考えています。
 
推測ではありますが、顔をこするような行動をしていたのは、その頃から膿が少しずつ浸食していたのではないかと思います。
早めに気付いて、治療ができていたらと思うと残念でなりません。


「ボーイ」は、2010年11月14日に山口県の徳山動物園で生まれ、2011年に来園しました。
 

6歳で亡くなってしまいましたが、先日沖縄に旅立ったツバキをはじめ、7頭のこども達に恵まれました。




家族みんなで仲良くお昼寝をしている姿を毎日のように見せてくれました。
(1番右側の個体が「ボーイ」)
 
のこされたメスの「ボタン」を大切にケアしていこうと思います。


「ボーイ」のことをかわいがってくださった多くのみなさまに感謝いたします。
 
小動物担当一同

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