福山市立動物園飼育員ブログ
『決意あらたに』
テーマ:ライオン 投稿日:2018年2月10日
ライオンの「ブワナ」が天国へ旅立ってから、早いもので5日がたちました。
「ブワナ」との別れを惜しむ皆さまから、たくさんのお花やメッセージをいただいております。


開園後に見回りをしていたところ、献花台をじっと見つめる「ラヴィ」の姿がありました。

長い間、一緒に過ごしてきたパートナーを失ったことを、少しずつ理解してきているのかも知れません。

ひとりぼっちになってしまい、今までと環境が変わったことで、「ラヴィ」の行動や体調に変化が起こる可能性もあります。

私たちスタッフもまだまだ寂しさは募りますが、残された「ラヴィ」のために引き続き頑張っていきます。
 
ブワナ、「ラヴィ」を見守っていてあげてね。
 

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『ブワナを応援してくださった皆さまへ』
テーマ:ライオン 投稿日:2018年2月5日
長い間、猛獣ゾーンのシンボル的存在として人気者だったライオンのオス「ブワナ」が、2月4日(日)の夜9時頃、天国へ旅立ちました。

ブワナは、2000年7月12日に多摩動物公園で生まれ、2011年1月27日に福山市立動物園にやってきました。

堂々と、落ち着いた性格で、メスの「ラヴィ」と仲良く寄り添ってひなたぼっこする姿は、多くのお客様の癒しとなっていました。

享年17歳でした。

(動物園で飼育されているライオンの中には20年以上長生きするケースもありますが、17歳は人間でいうと「おじいちゃん」にあたる年齢で、ブワナは昨年から歯肉癌を患って投薬と経過観察を続けていました。)
 
先日のブログで、ブワナの食欲が急激に低下していることをお知らせしておりましたが、その後も経過は思わしくなく、時々起き上がって水を飲むのがやっと・・・という様子でした。

亡くなった当日は、起き上がることも難しくなり、横になったまま何とか呼吸をしているといった状態でしたが、苦しそうに激しくもがいたりすることはありませんでした。 

病気を治してあげることができなかったことは、スタッフ一同無念な気持ちでいっぱいですが、ブワナの最期が、おだやかに、眠るように旅立って行ったのなら、それがせめてもの救いです。
 
ブワナ、長い間ありがとう。そして、お疲れさまでした。

天国でゆっくり休んでね。

また、ブワナをずっと可愛がり、応援して下さった皆さまへ、心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。




(お知らせ)
 2月7日(水)~18日(日)の間、ライオン展示場前の通路に、ブワナへの献花台を設置させていただきます。
また、ブワナの「お別れ会」を2月12日(月)14:00より予定しております。
少しでも多くの皆さまに見送っていただけますよう、よろしくお願いいたします。

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『ブワナの病状について』
テーマ:ライオン 投稿日:2018年2月2日
既にご存じの方もおられるかと思いますが、ライオンのブワナ(オス・17歳)は昨年「歯肉癌」と診断され、手術等での根治が難しい状況であることが分かりました。
 
それ以降、痛み止めや止血剤などを餌に混ぜて与えながら観察を続けてきましたが、昨年末頃から目に見えてやせ細ってきました。
 
(2017/9/20の写真)           (2018/2/1の写真)
 
1月の終わり頃から食欲も急激に低下してきており、与えた餌もほとんど残すようになっています。
 
あまり考えたくはありませんが、状態が良くないので、この数日の寒さをのり切れるかどうか心配しています。

ブワナが穏やかに過ごせるよう、担当者として最後までしっかりお世話をしていきたいと思っています。

 
※おことわり
気温の低い日は展示せず、室内で観察しています。ご覧になれない事がありますが、ご理解いただきますようお願いいたします。

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『ポンタ』
テーマ:ケープハイラックス 投稿日:2018年1月31日
こんにちは。
小動物担当です。


少し前のことになりますが、ケープハイラックスの「ポンタ」が2017年の11月にケガをしました。
 
息子の「トンペイ」とケンカになり、今回が初めての敗北となりました。

以前から、「トンペイ」が向かってきていたのですが、いままではポンタは気迫でどうにか追い返していました。
ですが、今回は寒さで弱っていたところだったためか、こてんぱんに負けてしまいました。
 
頭部に大ケガを負い、ケガのひどいところは頭蓋骨にまで達していました。 

彼は群れを失いましたが、獣医師の懸命な治療により命は助かりました。
彼にとっては、命よりも大切な自分の群れだったのかもしれません。
ですが、私たち担当者にとっては命が助かったことが何よりでした。


以前から「ポンタ」の食べ物の好き嫌いは知ってはいるつもりでしたが、1頭で飼育をしてみて、担当は好き嫌いの多さに驚くことになりました。


どうやら、その日の気分や気温によっても食べる物は変わってくるようです。
小松菜の気分の日だったり、ある日はサツマイモ、またある日はレタス半分とか、またまたある日はドングリやササの葉っぱを1枚だけ食べてみたよとか。
担当として彼の好き嫌いに負けてられませんが、なかなかの強敵です。


現在は「ポンタ」に協力してもらいながら、体重測定をおこなっています。


2018年で14歳になる高齢の「ポンタ」。
寒さに負けず、エサをたくさん食べてゆっくり過ごしてほしいです。


春になり、暖かくなったら外で一緒に日光浴しようと約束をした担当でした。

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『茂る』
テーマ:ボタンインコ 投稿日:2018年1月17日
こんにちは。
小動物担当です。
 
フライングケージ植栽の剪定により、たくさんの枝葉をもらったので
ボタンインコ展示場の止まり木に使ってみました。


茂っています。


全ての止まり木を新しくしてみました。


外側からだとこんな感じだったり


こんな感じです。


ボタンインコたちは、一晩でこれだけの葉っぱを落としました。
 
エサにも巣材にもなる枝葉。
楽しんでもらえたらと思います。
 
葉っぱは、1週間たたないうちに全部落とされちゃうと思います。
熊手を振るう腕が鳴る担当でした。

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