福山市立動物園飼育員ブログ
『ハイラックス繁殖!!!』
テーマ:ケープハイラックス 投稿日:2014年9月22日
ご無沙汰しております。
長らく、ブログの更新が出来ず、申し訳ありません。
その更新できなかった期間に、担当者は、とある場所へ行っていました!
詳細は、後日紹介しますので、乞うご期待!

さて、今回のブログネタは『ハイラックス』
なんと、9月14日に3頭のこどもが誕生しました。
それでは早速、出産直後の写真をどうぞ!

まだ、体が少しぬれています。
そして、大きさは手のひらサイズ!!
父親は、安佐動物公園生まれのポンタくん、母親は、富士自然動物公園から来たガンコちゃん。
この夫婦の間での繁殖は昨年に続き、今回で2回目です。

産まれて1日目から、早くも2mの高さまで登り、地面へと飛び降りるという、運動能力の高さを見せつけてくれています。
見守る期間として、1週間、様子を観察してきましたが、母子ともに健康そうです。

今後は、展示場へ移動してボタンインコたちとの同居も待っています。
ちょっとずつ、いろんな環境になれてくれればと思います。
展示場に移動する際には、1歳を迎えたトンペイお兄ちゃん、こども達にいろいろと教えてあげてね。

ご来園される方へ
ハイラックスのこどもはとても小さく、岩場などに隠れたりしますので、お時間のある方は、全6頭をぜひ探してみて下さいね。

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『ゾウのプールに生態系!?』
テーマ:園内の野生生物 投稿日:2014年8月8日

本格的に夏をむかえた今日この頃、
ゾウ舎では、定期的に(月に数回)ゾウのプールの清掃を行います。
水を抜いて、ゴシゴシと!

今回も同様に水を抜くと、うごめくモノが!!
採取してみると、ガムシ、ハイイロゲンゴロウ、ミズカマキリなどの水の中に住む昆虫たちです。

彼らを紹介しますと、
ガムシは草を食べる昆虫で、発見した時には、ゾウの体から落ちた草や、糞の中にある未消化の草に食らいついていました。


ハイイロゲンゴロウは、肉食で、お尻で呼吸するので、水中でオナラみたいにお尻から空気を出します。


ミズカマキリは、見た目がカマキリに似ていますが、カメムシの仲間で、前脚で獲物を捕まえて、体液を吸います。

・・・と、説明しながら、ふと私は思いました。

ゾウがプールに入る
⇒ ゾウから落ちた葉やフンをガムシが食べ
⇒ ガムシやプールに落ちた昆虫を、ハイイロゲンゴロウが食べ
⇒ そのような小型の昆虫を捕まえに、ミズカマキリがやってくる

つまり、ゾウのプールで生態系ができているのではないかと。

他の生物もいると思うので、そう簡単な流れではないと思いますが、生態系が出来ていたら面白いですね。

さて、今回紹介したゲンゴロウやミズカマキリは、水田の減少や農薬の使用によって、最近は個体数が減少しているようです。
私たち人間の昔ながらの生活は、動物にとって、とても良いものだったのかもしれませんね。

最後に、ゲンゴロウやミズカマキリなどは、は虫類館に展示して、皆様に見て頂けるようにしてみようと思います。

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『アムールヒョウの次は・・・!?』
テーマ:カラカル 投稿日:2014年7月7日

報告が遅くなりましたが、3月のアムールヒョウ誕生に続き、猛獣ゾーンにてまたまた嬉しいニュースです!
猛獣ゾーン2階で飼育展示しているカラカルのペアに、5月31日、1頭のかわいい赤ちゃんが誕生しました!(父親:カール、母親:カーラ)

                           こちらは、生後1週間頃の写真です。

                 
                               タヌキではありませんよ (笑)

                         そして、こちらが生後3週間頃です。

                          
                  だいぶん室内を動き回るようになってきました。

現在は、馬肉をかじる姿も見られるなど順調に離乳も進んでいるようです。

一般公開は、8月を予定しています。

みなさん、お楽しみに!!

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『トラのアビ君の変顔』
テーマ:アムールトラ 投稿日:2014年6月27日
 アムールヒョウの誕生で沸く“ハンターの城”
動きがあるのはヒョウだけではありません。

お隣、希少亜種アムールトラも少しずつ動いていますよー!

何をしているのかというと
オスのアビ君をメスのミルルちゃんのお部屋へ入れたり、その逆をしたりしています。

ミルルちゃんの残り香満載の部屋に入り、アビ君は部屋の隅々までニオイまくり、
     
『あへぇ~』っと、ベロを出して、お口をあけます。
     
これは、フレーメン(性的探査)といって簡単に言うと、異性のニオイを嗅いで『えぇにおいやー、興奮してしまうでー』ってな感じです。

これを続けて、網越しのお見合い→発情時に同居→交尾という流れで上手くいけばよいですが、相手は希少な肉食獣!!
越えなければいけない山がいくつかあります!
根気よく継続です!

それでは、最後にもう一度。
      
(ぶれてて、スイマセン)

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『サバンナゾーンに出現!小さな畑2号』
テーマ:アミメキリン 投稿日:2014年6月20日

  梅雨までにはやらなければと思っていたことが、やっとできました。
それは、牧草畑です。
以前、小動物舎にクローバー(マメ科の牧草)畑を作り、そのクローバーを刈り取り、新鮮なエサとして草食動物に与えた経験をいかし、サバンナゾーンに畑2号を作りました。

どこに畑を作ったのか・・・、それは、キリンとお客さんとの間です。

パッと見、キリンが食べれそうな位置ですが、今のところ舌先は届いていません。
草を取り、耕して、種を播いていきます。



今回植えたのは、ペレニアルライグラス、イタリアンライグラス、オーチャードグラスです。
これらは全部イネ科の牧草で、ウシやヒツジなどが食べたりする牧草です。
みんな、おいしい、おいしいと食べてくれる草です。

元気に育って、地産地消ならぬ、園内産園内消費ができればよいですね。

※動物にエサは勝手にあげないで下さい。あげるエサは飼育員が管理しています。

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