福山市立動物園飼育員ブログ
『カピバラのスイカイベント、始まるよー』
テーマ:カピバラ 投稿日:2013年6月25日
現在、梅雨ド真ん中っていう感じですが、梅雨が明けると暑い夏がやってきます。
 
夏はやっぱりスイカ!!ですよね。
っということで、昨年も行いましたが、7月、8月の土日祝日の15時15分からカピバラにスイカをあげるイベントをはじめます。
飼育員がカピバラたちにスイカをあげますので、
食べている状態を見ていただきながら、ワンポイントガイドを聞いていただき、楽しんでもらえればと思います。
今年は4頭に増えたので、どんな感じになるのか楽しみです!


さて、その練習ということで、今シーズン初のスイカをあげてみました。
すると、かなりの猛スピードで、スイカの赤いところを食べてしまいました。





あまりのスピードに写真が追いつきませんでした。
残念・・・

ま、どんな感じかは、来てみていただくとして、

カピバラさんたちスイカを一気に食べてしまって、口の中が甘くなったのか、鉱塩(ミネラルを含んだ塩)をなめて、はし休めです。




ここから仕上げです。
スイカの皮の部分をカリカリとすべて食べつくしていきます。




食べ終わったら、バットに残ったスイカの汁を飲みほして、終了!!!!

4頭いるので、場所取りや横取りなどで、それぞれの性格なども見えてきます。
期間限定のイベントですので、ぜひ見に来てください。

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『最近のフクタくん』
テーマ:カピバラ 投稿日:2013年6月21日
みなさん、カピバラはある部分をマッサージしてあげると、気持ち良くなって横になってくれることを知っていますか??
 
カピバラ担当はそのマッサージする方法を使って、横になったカピバラの健康チェックをします。

その為に、昨年の10月に産まれたカピバラのフクタ君には、慣らすことも含めて体をなでることを日課にしていました。

すると最近では慣れ過ぎたのか、なでることを要求して来るようになりました。


どんな感じか、写真でご覧下さい。(かっこの中はフクタ君の気持ちを代弁しています)


耳をさわっていると 「あ~、キモチイイ」





あごをあげて、ここをなでてとアピールしてきます。「ココなでて」
 




要求通り、あごをなでてあげます。「そこそこ!! あ~、もうヤバい」





気持ち良くなったフクタ君は横になって、目がうつろに!
「気持ち良すぎ~、寝ちゃいそうだよ~」




というような感じです。


これはこれで、健康チェックが出来ているので、OKとしますが、
あまり度が過ぎてくると、やってあげませんからね!っという、あまのじゃくな担当飼育員でした。

「また、よろしくねー」


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『袋からコンニチワラビー!!』
テーマ:パルマヤブワラビー 投稿日:2013年6月17日
来園して下さった方は気付いているかもしれませんが、
小動物舎にいるパルマヤブワラビーのメスのアノコちゃんの袋が最近かなり大きくなっています。

立っている状態でも、袋がモゴモゴしていて尻尾が出たり、横になっている時も、手足が出たりします。






そしてついに袋から顔を出してくれる瞬間がきました。
 



まだ顔も小さく、毛も長くはないですが、とてもカワイイ!!
 
常に顔を出してはいませんが、これから出してくれる頻度が多くなってくると思います。
ぜひ見に来て下さい。



ちなみにワラビーは有袋類の仲間なので、お腹にある袋で子育てをします。
袋の中に産まれてくると思っている方がいるかもしれませんが、
子どもはお尻の方にある穴(総排せつ腔)から目に見えない位の小さな状態で生まれてきて、
目も耳もまだ機能していないのに、自分でお腹の袋まで這いあがって中に入ります。

なんて神秘的なのでしょう。

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『フクロウのチャム 展示再開』
テーマ:フクロウ 投稿日:2013年6月13日
6月に入り、気温もかなり高くなってきたので、今まで小動物舎の室内展示場にいたオニオオハシとコバタンを屋外の展示場へ移動しました。 

なので、現在カピバラとオニオオハシ、マレーヤマアラシとコバタンがそれぞれ同じ展示場で同居をしております。  

この移動によって室内展示場が空きましたので、フクロウのチャムくんの展示を再開しました。 

チャムくんは夜の動物園をはじめ、涼しい時期には外でフライトトレーニングをしていましたので、 
冬場には、「フクロウは死んでしまったのですか?」と多くの方に心配をかけてしまいました。
 
しかし、冬場は展示スペースが無くなってしまいますので、小動物舎バックヤードにて元気に暮らしていました。

チャムくんはこれから、夜の動物園に向けて、多くのお客様にびっくりしないようにトレーニングの日々が待っています。
 




※展示場所は小動物舎の室内展示場ですので、ぜひチャムに会いに来て下さい。  
福がおとずれるかも! フクロウだけに!! ホーホー

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『フライングケージの近況報告②』
テーマ:フライングゲージ 投稿日:2013年6月9日


先日、フライングケージ内で産まれた卵について
基本的には「親鳥に任せてみる方針」とお伝えしました。

ですが、親鳥が温めなかった卵は、
どうなっていると思いますか?

実は、ふ化器と呼ばれる機械(下の画像)で
人工的に温めています。


こうして人工的に温めている卵は、
定期的に、光をあてて中の様子を確認します。



光をあてた卵は、こんな風に見えます。
  
 


左側の、何の模様もない卵は、無精卵。
このまま温めていても、ヒナがかえることはありません。

右側の、赤い線がクモの巣状に広がっている卵は、有精卵。
1か月ほど温め続け、うまくいけば、ヒナがかえります。
(この赤い線は、一本一本がヒナの血管になる部分です。)


フライングケージ担当は、ヒナがかえる日を心待ちにするあまり
いまの季節は1日1日が本当に長く感じます。

なお、ふ化器でかえしたヒナは、ある程度大きくなるまでは、
育すう室(ヒナを育てる専用の部屋)で育てるので
フライングケージの中で同居させません。

皆さまに見ていただけるのは秋以降になります。  

ご理解いただけますよう、お願いいたします。

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