福山市立動物園飼育員ブログ
『お引越し』
テーマ:カピバラ 投稿日:2017年12月27日
こんにちは。
小動物担当です。

少し前に、2頭のカピバラが小動物ゾーンからふれあいゾーンへお引越しをしました。
 
お引越しをしたのは

「フクタ」と
 

2016年生まれの♂の「かんきち」です。(お名前が初公表です)

そして、お引越しをした場所は

ふれあいゾーンの元ジャンボウサギ展示場です。
お隣はフサホロホロチョウになりました。


そもそも、なぜ「フクタ」と「かんきち」がお引越しをしたのか?

それは繁殖を管理するため、つまり子どもを作らせないためです。
なぜ子どもを作らせないのか?となるわけですが、
ネズミの仲間であるカピバラは1度の繁殖でたくさんの子どもを生む動物です。
「しろとりさん」も2016年の繁殖で、4頭の子ども達に恵まれました。

そして、カピバラはとても大きくなる動物です。
立派な「しろとりさん」は今年7月の診察時には体重が約75kgでした。


そんなたくさん子どもを生み、大きくなるカピバラたちを他の動物園や水族館などにお婿やお嫁に出してあげれるといいのですが、カピバラの繁殖を進めている多くの施設では、どこもカピバラたちがたくさんいるのが現状。
なので、お婿やお嫁に出したくても、引き取り先の施設がなかなか見つからず、移動をすることができない。
カピバラ飽和状態というわけなのです。

なので、いま暮らしている子どもたちが他の施設に移動できれば、繁殖について再び考えられるようになると思います。






彼らにとっては新しい展示場と寝室、楽しんでほしいものです。
お年玉として、彼らに立派なプールのプレゼントを期待している担当でした。

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